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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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アナベルとアバローニ

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ある日、にんぎょのプリンセスアナベルがうみべにでると、イケメンなアワビのにんぎょのアバローニがたおれていました。
「どうしたの?」
 アナベルがきくと、アバローニは目をあけましたが、こえがでません。アバローニのこしをみると、血がどくどくとでています。
「まあ、たいへん!」
 アナベルはアバローニをかかえると、うみのそこのびょういんに つれていきました。

 おいしゃさまのイルカにアバローニをみせると、おいしゃさまはアナベルに、くすりばこをだしてくるようにいいました。

 アナベルがくすりばこをもってくると、おいしゃさまはてあてをはじめました。もちろん、アナベルとおともだちのサヨリのハービーも おてつだいしました。

 つぎの日、アナベルとハービー、そしてウミガメのタートリーは、びょういんにいるアバローニのことがしんぱいになり、びょういんへいきました。
「こんにちは、アバローニ。ちょうしはいかが?」
 アバローニは えがおでこたえました。
「やあ、アナベル。きてくれてありがとう。あ、いたたっ…」
 ああ、こしのけがが まだなおっていないのです。

 「そうだわ。わたし、きょうは これをもってきたの」
 アナベルは、きれいな かいがらのペンダントをみせました。
「わあ、きれいなペンダントだな」
 アバローニは、そのペンダントにきょうみしんしんです。
「これを、あなたにあげるわ。はやく げんきになってね」
 アナベルはそういうと、 アバローニのくびに ペンダントをつけてあげました。
「アナベル、どうもありがとう!」
 アバローニは とてもうれしそうです。
「きにいってもらえて、とてもうれしいわ。それじゃあ、またね」
 そういうと、アナベルたちは おうちにかえりました。

 かえりみち、アナベルたちは おともだちのさかなたちにあいました。
「やあ、アナベル。どこへいくの」
「あら、こんにちは、みんな。わたしたちはね、けがをして びょういんにいるアバローニのおみまいにいってきたの。みんなもぜひ、アバローニにあいにいってあげてね。きっとよろこぶわよ」
「それは、いいね。あした、さっそくアバローニのおみまいにいこう!」

 つぎの日から、アナベルやうみのなかまたちは、まいにち びょういんにいき、アバローニとおしゃべりをしたり、いっしょにあそんだり、あるくれんしゅうの おてつだいをしました。

 そして、ある日…。いつものように アナベルがハービーとタートリーといっしょに アバローニのおみまいにいくと、おいしゃさまが やってきました。アバローニのけがのようすをみると、おいしゃさまは いいました。
「アバローニ、おめでとう!きみは、もう おうちにかえれるよ」
 これをきいたアバローニは、おおよろこび。アナベルも、ハービーとタートリーをだきかかえて よろこびました。アバローニは、アナベルたちをだきしめて、いいました。
「アナベル、ハービー、タートリー、ほんとうにありがとう!みんなのおかげだよ!ほかのおともだちにも よろしくいってね!」
 おいしゃさまも うれしそうに うなずいています。

 アバローニは、おいしゃさまに ていねいにおれいをいうと、みんなに 手をふって かえっていきました。アバローニをみおくったアナベルは、ハービーとタートリーにいいました。
「アバローニがげんきになって よかったわね。これからも、けがをしたおともだちや、びょうきのおともだちを たくさんたずねてあげましょう!」
「うん、そうしよう、アナベル!」


                                     おわり