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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 71話~最終話

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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま(71)
 たまが動く

 「たま、大丈夫?。たま。目を覚ましてちょうだい・・・」

 遠くで、清子の声がする。
『あれ・・・清子がおいらを呼んでいる。いったい何の用事だ。
おいら眠くて、いまは、それどころじゃないんだ』
ぼんやりしたまま、たまが答える。

 『たま。こんなところで眠ったら、イヌワシの餌になっちゃうよ』

 10代目の恭子の声が頭上から降って来た。
『イヌワシの餌になるだって・・・冗談じゃねぇ。
おいらまだ死んでいないぞ!』
たまが薄目をあける。
心配そうにのぞき込む清子と、恭子の顔がそこにある。

 「よかった。気が付いたみたい!」