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藍城 舞美
藍城 舞美
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Our Glorious Day ~Pippa Side~

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― 2016年7月9日

(語り手:ピッパ・ニューマン)

 家出中のピッパを保護してくれてるヒューゴはその日、珍しく朝から出掛けちゃって、ピッパはお留守番。でもね〜、ピッパ1人じゃやることないから、アポなしでサラんちに遊びに行くことにした。

 午前11時30分ごろ、ピッパはサラんちのドアホンを鳴らした。
「…?ピッパ?」
「へへっ。うちにヒューゴ居ないんでやることないから、遊びに来た」
 サラは苦笑いすると、ピッパを家に入れてくれた。
「今度から、遊びに来るときは前もって電話とかメールとかするのよ」
「うん、そうする」
 ピッパは暑い中歩いてちょっと疲れてたから、ソファーに深く座った。そんなピッパを見てもサラは嫌な顔をしないで、キンキンに冷えたミックスベリージュースとメープルクッキーを出してくれた。サラは優しくて丁寧だから、ピッパも何だかあこがれちゃう、同じ女性として。

 お菓子をテーブルに置いた直後、サラはちょっと痛そうな顔をした。様子がおかしかったから、ピッパはちょっと心配になって声をかけた。
「ん?どしたの、サラ?」
「ううん、ちょっと痛くなったけど、今治まった」
 妊婦さんが痛がるのは赤ちゃん関係のことが多いのは、ピッパも何となく知ってた。
「ちょ、ちょっと待って!これって赤ちゃん生まれる系!?」
「うん…、多分そうだと思う。あ、また痛くなってきた…」
 ピッパは、救急車を呼ぶべきかどうしようかすごく迷った。

 しばらくたって、サラはまた痛そうにした。それも、さっきよりもきつそうだった。その状況は、もうピッパ1人じゃ対応できそうになかった。
「これ、救急車呼んだほうがいいんじゃ…?サラ、電話借りるよ!」
「ええ。ティムには私から電話するわ…あぁ痛…」
 サラからOKをもらって、ピッパは救急ナンバーに電話した。

 救急車が来る前に、サラはよろめきながらベッドまで行くと、その上であお向けになった。苦しそうにしてるサラを見ても、ピッパは何すればいいか分からなかったから、すごくつらかった。
 
(あ〜早く救急車来ないかな…)