小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「月ヶ瀬」 第十五話

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 
佐藤はこの後、紀美子から重要な証言を聞くことになる。

「会田さんは、役場勤めしてて当時村長だった兄と仲良くしてました。村のお金のことでごたごたがあって責任とって辞めさせられたんです。本人は濡れ衣やって言ってましたけど、そのことで兄とはなんか約束が出来てたんやと思いますね。仕事もしないで暮らしていましたから。今はどうなのか知りまへんけど」

「そういう関係やったんか・・・汚職したのは清一やったんやな。笠置で遊ぶ金を着服でもしたんやろ。辞めさせた会田に責任被せて自分は逃れ、その代わりにお金の面倒見てたんやな。会田は誠治の事件のこと何か言わんかったか?」

「あの事件ね。いまさら何話してもあの子は自殺したんでしょ。解決にはならへんと思うけど」

「いや、今回の友人の失踪と関係してるかも知れへんね。どんなことでもええから教えて欲しい」

「兄は居酒屋の二階でよく遊んでた誠治のお姉ちゃんの初江さんのこと気に入ってました。孫のように可愛がっていたけど、実の娘だったんです。会田は兄のことを鬼だと言いました。どうしてって聞くと、実の娘を犯したというんです。信じられませんでした。黙っていても会田はそれとのう調べて母親から聞き出したみたいなんです。その時から兄はゆすられるようにもなりました。誠治が実智子さんを殺した時、会田は真先に復讐されたんやって言いよりましたから」

「会田が清一の言いなりになっていたと思ってたけど、逆やったんか。それならひょっとして、車の事故の時も清一をゆすったんかも知れんな。もう今は会田とは連絡を取ってないんか?」

「何年前やったか、笠置の旅館で清一と会田と夫と三人で話していたことがあって、その日夫はすごく不機嫌な表情で帰って来たから、どうしたん?って聞いたことがありますねん。会田が酔った勢いで、夫に満足させたらなあかんやろ、って言ったんですよ。それ聞いてバカにされたと思った夫が、お前のやっていることは人に言えるんか、って言い返したんです。私とのことを言ったんじゃなく、どうやら清一さんの奥さんと会田は関係してたみたいやと夫が言いました」

「なんやて?清一の奥さんと会田が?それ聞いてどう思ったんや?」

「もちろん、夫が自分をバカにされた腹いせに口から出まかせを言ったと思っていますが、もし本当なら思いつくことがあるんです。会田は会えば必ず求めて来る人だったんやけど、その会合があった後ぐらいから、会う回数も減ってきて、何もしいへんこともありました。そろそろ引き際やって考えるようになりましたわ」

「清一の奥さんって綺麗な人なんか?」