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こーぎープリッド
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ナルの夏休み エピソード0-0

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午前3時に目が覚めて





 私は夜中の3時に目が覚めた。気分は昨日のようにハイではないし、少し気持ちが落ち着いている。
「おはようございます。睡眠時間は6時間43分23秒、レム睡眠は、それから夢を見た回数は」
「いいわ。おはよう。なんだが、一人でのんびりできたわ。ゆっくり、はなしあいましょう」
「健康状態は良いです。それから、この薬を5日間、ちゃんと飲んでください。脳がおかされて、躁うつ病になる危険性がありますから」
「わかりした」
 私は、とても苦い薬を飲んだ。
「でも、月曜日のことは全然覚えていない。気がついたら私立病院の中にいて、ベットの中だった。いつもと違うパジャマだった。でも、夢の中で、亡くなったお父さんとあったの。で、お父さんも『みんなを励ますように。お母さんによろしくと伝えて』といって」
「それは臨死体験の記憶だと思います。人間は強烈な幸福感を感じると、臨死体験ができます。私はアンドロイドですから、全て論理的に科学的にしか説明できませんけど、人間が死んだあと、魂だけは未知の領域へ旅たつと思います。それは非論理的ですか」
「いいえ。人間らしい答え。アンドロイドも人間に似ているから、そんなことが答えられるのね」
「そう思います」
「ねえ、アンドロイドだから悩んだことはあるの」
 私は、興味深い質問をした。しばらく女性型アンドロイドは考えた。数秒の沈黙がある。
「あります。ヒューマノイドロボットと違って、私たちアンドロイドは人間に似せて作ったから」
「では宗教を信じる自由があるの」
「人間に似ているから、人間が理解できないものに畏敬の念を感じます。だから神の存在を信じられます」
「でも、美味しいものが食べられない。死んだらどうなるかという悩みはないの」
「あります。それが、私たちアンドロイドの悩みです。でも、人間を傷つけないように、悪知恵が思いつきません。そのような思いはプログラムで削除されます。私もアンドロイドに生まれて悩むことがあります。私には人間のように、赤ちゃんから幼児期。そして成長期を迎えることなく、いきなり成人の女性として生まれます。それに子供を産むことができません。性欲という概念もありません。だから、悩むのです」
「そうなの。宗教を信じていいの」
「難しい質問です。でも、アンドロイドはアンドロイドであって決して人間ではありません。所詮、複雑なプログラムでしかないのです。でも、私に自我があるでしょうか。将来、あなたが電脳化したとき、きっと、私に自我があるかどうかわかるでしょう」
「そうね。難しいことを質問して。ねえ、近代文明が停滞したのは」
「貧困と宗教上の争いです。それに新しい技術に対する恐れです」
「そうなの」
「宇宙開発では、スペースシャトルで2度の事故があり、資金不足にNASAの意欲喪失、貧困が広まる社会に福祉の必要性が優先されて、しばらく有人飛行計画が停滞しました。2100年代までです。それにロボットに対する恐れがありヒューマノイドロボットよりも無人戦車や無人戦闘機だけが爆発的に進化しましたが、実生活に使うロボットは社会が認めませんでした。むかしは『輝かしい21世紀』という言葉がありますが、科学技術はコンピューターを除いて20世紀のままでした」
「そうなの。でも世界は二つに分断され。私たちのように進歩した世界で暮らす人たちと、地球の裏側では、中世の暗黒時代のように電気も何もない社会で暮らしている人たちに分かれているの。たしか文明の衝突論で、2120年に『ホメイニイ条約』が執行され、宗教法によって近代文明の使用が禁じられたけど、でも銃器とかミサイルなどの武器は近代的なもの。だからビックブラザーも、もう手出しできなくなって、世界政府は永久凍結したわ」
「その通りですね」

 徐々に空が明るくなる。アンドロイドと会話すると相手は機械とかプログラムという感覚がない。

 のんびりした1日を過ごし、昨日の泳いだ分、疲れを取るために、延々と横になった。空が青い。雲が見える。川の流れがの音が聞こえる。

 午後3時、わたちたちはテントをたたんで、自分の家に帰るしたくをした。