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藍城 舞美
藍城 舞美
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LOVE BRAVE外伝 第2話

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作者とLOVE BRAVE一行が、約30段の階段を「注意深く」降りると、右側の檻らしき格子の奥で何かがごそごそと動き、妖しく光る物体が幾つも見えた。それから、キィキィという甲高い鳴き声のような音が聞こえた。それを見たスティーブンがおびえた顔をした。
「ヒューゴ兄さん!」
「どうした、スティーブン」
 彼は、震える声で答えた。
「これ…俺が前に夢で見たものにすごくよく似てるんです…」
 しかし、ヒューゴは冷静だった。
「おいスティーブン、落ち着いてよく見てみろ。こいつら、普通のコウモリだ」
 妖しく光る物体は、コウモリたちの目だったようだ。
「怖くないんですか」
「全然。俺もコウモリと似たところがあるし、ほら、やつらは檻ん中だ」
「…そうですね」
 そして、全員先に進んだ。その間に、恐怖をあおるようなドレーク氏の声が聞こえた。
「楽しいかい?コウモリやハゲワシも、おまえたちを歓迎しているぞ」
 もっとも、誰も彼の言葉を聞いてはいなかったのだが。

 少し行くと、先ほどのコウモリと同じように、少し広めの檻の中に2羽の大きなハゲワシが居た。これらを見たスティーブンは、再びおびえた顔をした。
「これも俺の夢に出てきた…!すごく不気味だ」
 気味の悪いハゲワシどもを見て、フィルは思わず
「ひゃあっ!」
 と叫んで後ずさりした。実は彼、鳥類が大の苦手なのである。
「僕、鳥は駄目なんだ……」
 ジミーが軽く突っ込んだ。
「その割には、チキン料理が好きだよね」
 そんな仲間たちのそばで、ヒューゴはさらりと言った。
「もしかすると、俺らがここで息絶えたとき、こいつらの檻が開けられて俺らの体をむさぼり食うんだろうな」
「やめてください、ヒューゴ兄さん!不吉すぎますよ」
「…悪ィ。ちょっと怖がらせちまったな」