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HAPPY BLUE SKY 前編2

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もうすぐ卒業式 その2


「おまえ達はジュニアのガキか?サブレごときでケンカすんじゃね!」
私達3人は少佐のあの大きな手で頭を1発ずつ叩かれて怒られた。
「申し訳ございません!少佐」敬礼して謝罪した私達だった。

キッチンを出る時に少佐に呼び止められた。
「もう寮の荷造りは終わったのか?」
「はい。私はあまり物をもってませんので、もう終わりました」
少佐は私に手で【来い】をした。そして私に耳打ちをした‥

デスクに戻ってからも、まだ夢心地のような気分でいた私だった。私を夢心地気分にさせたのは、少佐の言葉だった。少佐は私にこう言ったのだ‥
「明日の午後は予定あるか?」
私はその言葉に首を振った。少佐にそんな事を言われた私は。またカタまってしまい、首を振る事しかできなかったのだ。少佐は私の顔を見てまた言った。
「またカタまってるのか?おまえは」
少佐の手が動いた‥またあの大きな手で頭を叩かれるのかと思って、一瞬身を硬くした私だったが。少佐の手は私の頭を軽くなでたのだ‥
「ランチに連れて行ってやる。3ヶ月よく頑張ったご褒美にな!」

少佐がご褒美のランチに誘ってくれた?夢じゃないだろうか?
まだ信じられない私だった。部室を出て廊下を曲がったところで後ろから名前を呼ばれた。アーノルド指導教育係だった‥
「カッジュ!もう帰るのか?寮まで乗って行くか。俺は今から領事館に行くんだ」
私はお言葉に甘えて、アーノルド指導教育係の車で送ってもらったのだ。その車の中でアーノルド指導教育係が聞かせてくれた話が‥また私を夢見心地にさせたのだ。

「少佐にランチに誘われたか?」
「な‥何で知ってるんですか?アーノルド指導教育係」
アーノルド指導教育係は私の顔見て笑った。
「少佐さぁ‥おまえの正式配属が決定した時からネットで何やら検索しててな。少佐がトイレに行った時に、俺は覗き見した」
「の‥覗き見ですか?」アーノルド指導教育係は【うんうん】うなづいた。
「俺だけじゃねぇよ。ビリー副指導教育係とツィッター主査とディック主査も」
「TOP4人で覗いたんだ。少佐にバレませんでしたか?」
「おぅ!あの人な‥何見てたと思う?」また笑いながら言うんだ。この人は‥

車を降りる時に、アーノルド指導教育係はこう言った。
「おまえ‥服持ってるのか?」
「ふ‥服って?」
「スカート持ってるか?訓練校の制服以外に。もしくはワンピース」
「‥‥‥」私は答えられなかった。
「持ってないの?マジかよ」私はうなづくだけだった。

寮の部屋に帰ってから、クローゼットのドアを開けてため息をついた私だった。日本を出国する時に衣服の殆どを処分してしまったのだ。いや‥正確に言えば。日本に居る時は、休日は友達と出かけたことばない。ずっと稽古で、タマの休みだって日頃の疲労で家でグッタリしていた私だから、お出かけ用の服は要らなかったのだ。父からもらった雀の涙ほどのお小遣いはCDや本に使うぐらいだった。

「どーしよう。1枚だけあるけど、これ‥」
クローゼットの中にあるスカートは、ポリス時代に友達にもらったスカートだった。ポリス時代も【稽古】に明け暮れていたので、友達とショッピングなんて行く事はできなかった。確か‥寮祭でクリスマスパーティをする時に友達が私にスカートをくれたのだ。お出かけ用のスカートを1枚も持っていないって言ったら、もう着ないスカートを私にくれたのだ。あの時は20歳だった‥22歳の私にはこのスカート少し派手かもしれない。ワンピースなんて小学校の時に【ピアノの発表会】に着て以来着た事もない。私がクローゼットの前で佇んでいると、ルームメイトが肩を叩いた。
作品名:HAPPY BLUE SKY 前編2 作家名:楓 美風