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CROSS 第4話 『嫌な任務』

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第4章 イヤな任務



「おつかれなさい、山口少佐」
「はい! 特殊部隊『CROSS』の隊長、山口少佐、ただいま
 戻りました!」
山口は少し棒読み気味に司令官に言った。
「大変だったそうね。異次元ステーション『D・W・9』では
 ……」
「はい、デモナータの悪魔との戦闘で隊員を4人失いました
 。ステーションの人命などの被害は、はかり知れません。
 こちらも反撃をし、何体か倒しましたが……」
「悪魔に対抗できるのは、あなたとあの契約隊員の女の子ぐ
 らいですものね……」
「……まあそうです」
「私としても、なんらかの対策を考えておくわ」
「ありがとうございます! 早く悪魔どもに仕返しをしてや
 りたいんです!」
「気持ちはわかるけど」

 司令官は残念そうに言うと、目の前にあるコンピューター
端末をいじり始めた。山口が何か言おうとしたが、少し待つ
ことにした。
 少しして、司令官は操作していた端末の画面を山口にも見
えるようにした。コンピューター端末の画面には、3Dになっている地図が映っていた。

「これは?」
山口が首をかしげて聞く。司令官は、一呼吸おいて言った。
「『FF界系』の第7世界にある我が国『大日本帝国連邦』
 が直接管理している魔晄炉よ。いわゆる「日の丸魔晄炉」
 っていうやつね」
魔晄炉というのは、我々の世界でいう油田のようなものだ。
国のエネルギー供給にかかわる大事な場所だ。
「……そこがどうしたんです」
「最近、そこの地元の軍が大規模っていうレベルじゃないん
 だけど、我々の魔晄炉に向けて動きを見せてるの。 
 その魔晄炉の警備には陸軍のうちの1個中隊がついている
 んだけど、敵さんの兵士の数とかを考えると少し厳しいの
 よね……」