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股野 特大
股野 特大
novelistID. 38476
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私は夢見る夢子 エッチな夢を見る

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石頭の亀頭





私は夢見る夢子。エッチな夢を見る。

5月 ハイキングにはいい季節だ。万高山にはよく出向く。
新緑と谷を渡る風が気持ちよく歩いていると眠たくなる。
万高山から流れてくる筋川沿いの河原は角が取れた丸い石がゴロゴロ転がっている。
登山口から歩いてちょうど一時間、お昼のお弁当を広げるには景色もよくピッタリの場所だ。
ハイキングは一人がいい。
誰にも気兼ねすることなく、自由な時間配分で歩ける。
休みたい時に休めるし、気が向けばお昼寝だって出来る。
私は駅弁のシューマイ弁当を川原で平らげると眠たくなり、木陰でウトウトしだした。

夢を見た。


眠りからさめた私は(実は覚めてないのだが)河原の隅で、ゴソゴソ向こうを向いて男が股の間でなにかをいじってる様子が伺えた。
「まあ、あれかしら・・・こんな所で一人エッチ?」
私はドキドキしながら、その男を注意深く見た。
後ろ姿はどこか哲学者のようで気品がある。
別に男の生理的なオナニーは見たくもないが、男の背中の哀愁に惹かれた。

男は「あっ!」と声を出すと、股の間から大きな石がゴロンと転がるのが見えた。

「石っ?!」

石で何をしているのだろう。ますます私は興味を持った。
近づいても大丈夫なようね・・・私は好奇心が強い。

おそるおそる近づき、男の肩越しに何をしているか覗いてみた。
男は先ほど転がった石を小さな石の上に重ねている。
「えっ?何をしてるんだろう?」私は思わず声をかけた。
何度も言うが私は好奇心が強い女だ。そしてエッチでスケベだ。

「あの~~・・」

「わっ!びっくりしたっ!」

男は髭面で二枚目 小栗旬がちょっとおじさんになった感じだった。

「すいません。何をしてらっしゃるか興味を持ったもんで・・・」

「熊かと思いましたよ・・・びっくりした」

(まあ なんて失礼な・・たしかに陰毛は人一倍、濃いいけど・・)

「あ~、これね。石を積んでるんですよ」

「はっ?」

「ストーンバランシングと言って、立たないようなものを立てるんです。ほらっ・・」
男が指差した向こう側になるほど、いくつか積み重ねた石が墓石のように立っている。
私は恐る恐る近寄ってみた。