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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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消滅に向かうのだろうかと

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若さに向かって伸びる命から
いつを境に消滅に向かうのだろうかと

父が死に
高校生の彼は父の命の短さに失望をを感じた
彼の希望の半分を失った
母は父の分も働かなくてはならない

幸せは
希望は
ただ生きる
生きるために働く
食べるために働く

それはもう
消滅に向かっているのかもしれない

親孝行
そんな言葉
いつの日に
心配掛けないだけでいい
肩をたたくだけでいい

本当にそれでいいのですか?
しあわせとは

彼らほど
貧しかったら
やっぱり
幸せを運んでくれるのは
お金

食べることに満足出来たら
精神的な幸せもあるかもしれない

普通に
平均的な
生活が出来るようになり
結婚して
子が生まれ

家庭の幸せを願い始めると
それ以外の事など
気にも留めなくなった

あれほど
貧しい子供を無くしたいと思う気持ちは
消滅していた

貧しかった頃から
這い上がるときの
気持ちを忘れてしまった

欠け始めた心が
いのちを削る

家族以外の幸せのために使う金を奪う
募金などは良心の呵責逃れに
わずかばかり

いのちとは
生きているだけのことなのか
命とは
他人の命の手助けをするためではないか

やがて
彼という
命は消滅してしまう

消滅に
向かわないものがあるとすれば
やはり
こどもたちを貧しさから
開放したい彼の気持ちだろうか