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いい湯だね

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昨今、スーパー銭湯、健康ランドと公衆浴場の設備も整った大規模な風呂屋が増えた。
ジャグジーバス、薬湯、打たせ湯、サウナなどの浴槽に マッサージコーナー、休憩室、カラオケ、ゲームコーナー、食堂などの施設が加わった場所。
タオルや石鹸、シャンプー、剃刀などの入浴道具も揃って 手ぶら身体ひとつで利用できる。
しかし、設備が整っているということは、利用料金もそれなり、お安くはない。大人一人千円、二千円を超えることもあるだろう。

この銭湯は、それとは違う。
昔ながらの風情を残したある銭湯でのことだ。
町のこんな所に入り口があるとは……と、この界隈の人でなければ気付かないかもしれないほどの間口に『ゆ』と書かれた暖簾が掛けられている。どこか懐かしい風情はあるものの、入り口はサッシの格子の引き戸。自動ドアになっていないだけでも 銭湯の気分を感じられる。
名所の温泉も湧いてはいない。
毎日人の手で適温に定められた湯を張り、湯を揉む。
床も手桶も気持ちよく利用できる手入れがされている。


そんな銭湯には人情や物語が似合うのかもしれません。


作品名:いい湯だね 作家名:甜茶