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「親はデブと甲斐性なし」

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どちらも、人としてまともな人間だと思い込んでる

ならどうして私は、親に殺される夢を見て、怯えるの?

夢の影響で寝起きに突然死するかと思う事が、しょっちゅうある。
心臓が破裂しそうに脈打ち、起きた瞬間から過呼吸している

可哀想な光景を親に見せると親不孝してしまうから、我慢してる。

それが原因か、年中胃潰瘍してる。

殺したい程に恨む

夢とはいえ心は浸食される。殺してくる相手と同居しているなんて、狂気じみている。

殺人者と1つ屋根の下で暮らすなんて、不可能です。

そんな思いを乗せて、小説書いてる。養って貰ってる。それが私の日常ですが、結構前に家出したのです。それ以来、父親の顔は見てない。

今日も考えたくもない父親の事を考えている。罪悪感か、もしくは親に捨てられたら餓死が待っていることへの恐怖からか…

いつか人は死ぬ。多くの場合は病気で苦しむ
多分、頼んでも無いのに死の定めを押し付けられた事への怒りから、考えたく無いのに親を考える。考えたくないけど、嫌な未来が保証されてるから、親を恨んでしまう。


頼んでないの勝手に脳内侵入してくる。

親という生き物は、どんなにまともに見えても、子供を不幸にできる天才がいると思う。

我が家の両親は、人知を超えて子を不幸にできる天才。人知を超えるから、予め対策もできないし、言論化して人に説明する事もままならない。もし私が親になって子供を作るとしたら、親と同じ過ちをするかもしれない。だから私は親になろうとは思わない。

とにかく我が親は子供を巧妙に不幸にする。

あくまで無自覚で
決して自身で子供を不幸にしているなんて、気付いちゃいない。自覚できたら土下座しつつ自殺し、進んであの世の地獄に向かうくらいの気概を見せなきゃ、私の心は晴れません。








「殺ってしまった……」
「親が生活費くれないのでカッとなって殺しちゃった……」

 私は思った。死体を処分しないと。考えた末、細切れにして海に捨てる事にした。

 2、3日すると刑事が訪ねてきた。
「竹井さんの行方がわからなくなっているのですが、何か心当たりはありますか?」
「いえ」



殺した理由がはっきりしない。
ただ、あまりにも細かく、小さく取るに足らない事が噛み合わなかった。噛み合わない不満を我慢することが愛だと錯覚して、私は我慢を積み重ねた。親は私が耐え忍んでいた事など知らなかった。私が親を甘やかしていただけ、親は私の有り難みなんて実感していなかった。殺しの原因があるとしたら、そういう類の事なのだと思う。

親は度々、「手伝い」という名目で仕事を割り当ててきた。手伝いなのか、尻拭いなのか、私は尻拭いにしか思えなかった。親に甲斐性さえあれば、手伝いそのものが発生しないから。
親は「手伝い」の名目に「尻拭い」させているだけだ。尻拭いをさも手伝いかの様に演出している。介護行為も手伝いに見せかけた尻拭いかもしれない。厳密には子を奴隷扱いしているだけだ。

親として正しくありたいなら、「手伝い」なんて自分勝手な考え方を持つべきではない。それで親子共々困る羽目なっても、解釈の誤解が拡大していくよりましだと思うよ。

統計的にも殺人事件の犯人の半分は身内ですから、家族の価値観なんて、こじれて、あたりまえ

そして殺人

とにかく私は親を殺した。

ひきこもりで一年くらい父親の顔を見てないから、奇襲するのは簡単だった。
こっそっり寝室に入り首を絞めた。夢での父親も同じやり方で殺してきたから、同じやり方で殺してやろうと思った。

だけど、手で首を締めるのは難しい。暴れて抵抗するし、なかなか殺せない。何年も引きこもりして運動不足だったし、筋肉が痩せてたから、なかなか殺せない。

1分くらい格闘していたら、こちらの方がへばってしまって、止む負えず返り血を浴びる覚悟で包丁を突き刺した。

刺す瞬間、首から手を離さないと、いけない。父と絶叫を止めることはできない。、
「助けてー!」
母親に行為を気づかれたか
だが、母親の寝室も二階にて距離がある。また、母親は不眠症を患っていて神経が過敏で寝るときはいつも耳栓をしていた。

母親は父親の死に全く気付かず、早朝にて父は散歩に出掛けたきり帰ってこないものと思っていた。

私は父の死体を山の中に運び、チェーンソーでバラバラにして、海に流した。
山の中に飛び散った血、血まみれの泥はスコップですくい、土の中に埋めた。

父を殺害し、部屋に飛び散った血はヘモグロビンの鉄反応にて酸化が始まってこびり付いた。こういう時、アルカリ性の洗剤を使うのが基本だ。




2、3日すると刑事が訪ねてきた。
「竹中さんの行方がわからなくなっているのですが、何か心当たりはありますか?」
「いえ」

 私が疑われているのだろうか。しかし、警察の初動捜査が早すぎる。バラバラな死体から身元を割り出すには最低でも1週間は掛かる筈。仕事熱心な刑事なだけかもしれない。

しかし不安になった私は翌朝、死体を捨てた現場へ見落としがないか見に行った。

 死体を捨てた『即海』に立ち思う。風が吹き付ける。大丈夫。昨日は雨が降ったし、証拠は流れたはず。

 後ろで声がした。
「そこの君! 早まっては駄目だ!」
 振り向くと昨日の刑事がいた。――もう調べがついたのだろうか……。私は観念した。自首しよう。そうすれば罪が軽くなるかもしれない。






「それはわかっています。しかしあなたには、父親を殺さなければならない理由があった」




「――僕は先日あなたを始めて見た時、思いました。世の中にこれほど美しい人がいるのかと……。その人の性格というのは、目を見ればわかります。あなたは綺麗な目をしている」


「しかし、美しいというのも時に罪ですな。男(父親)というのは美しいものを手にすると、手離したくなくなる。きっと束縛はいすごかったはずだ」


「そして父親はあなたの行動や、服装にいたるまで口をだしてきたに違いない。そして言う事を聞かないと、殴る蹴るの暴力。優しいあなたは耐えた。しかし耐えに耐えて、ある日あなたは我慢が出来なくなってしまった」



「しかし僕は! 僕なら、あなたを悲しませるような事はしない!」



「あれだけの事をされておきながら、潔く罪を認めるとは……。僕は待ちます。あなたが出てくるのを何年も。そして一生あなたを守ります。僕は家庭というものに憧れています。そうだ、子供は3人がいい……僕と愛ある家庭を――」


(私を守りたいなら証拠を
もみ消してくれ。死体はまだ発見されてないのだろう? もし発見されてたら、こんな回りくどい自白強要なんてしない。多くの捜査員が逮捕するために私に張り付いているはずだ。だが警察が周りにいる気配はない。こいつは私から自白を強要して、あわよくば、それをネタに私を脅すつもりなのだろう。偽善に満ちた性犯罪者予備軍め!)

私は男の想いを受け入れる振りをして、近づき、殺そうと思う。

「いいですよ、私も貴方の様な心の広い人現れるのを心の何処かで待ち望んで、いたのかもしれない。」

そっと男に近づく、

(男は私に手錠を掛けようとしている。
作品名:「親はデブと甲斐性なし」 作家名:西中