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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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 船長は、この補給基地に新しいラボの施設と、作業用の重機類、そして二体のアンドロイドを置いて行ってくれた。その内のサーバントモデル(科学者型)一体を、私のバディとして起動させた。
「私の役割の概要を述べてください」
そのアンドロイドは、無表情で話した。
「名前は何と言うの?」
「名前はありません。マニュファクチャー番号は、SS3200−560W00159Kです」
「アリゾナで製造されたのね」
その番号を聞いただけで、彼の製造工場がわかった。懐かしい私の出身地だ。
「W−159K、この星の開拓を手伝ってちょうだい。もっと人の住みやすい星にしたいの」
「解りました」
彼は笑顔で答えた。久しぶり、私が想像していた人間の笑顔だ。

 W−159Kは、完璧に人間に似せて造られている。体は人間と同じタンパク質ベースの素材で、髪や髭も伸びる。私と一緒に食事をして、排泄も可能。

「あなたにも名前は無いのですか?」
W−159Kは、猫の頭をなでながら、私に聞いた。