小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

L K 「SOSの子守唄」

INDEX|40ページ/57ページ|

次のページ前のページ
 

 2時間後、作業を終えたジェイが船に戻ってきた。
「ご苦労様、ジェイ。これで物資を運ぶ準備は出来たわ。後は、私とアッシュでするから、あなたはもうストレージケースに戻ってもらうわね」
「起爆解体が完了するまで、俺がいた方がいいのでは?」
「ジェイ、後は簡単だからな。私がエルをサポートするから十分だ」
「そうよ、ジェイはもう十分やってくれたわ。任務完了よ」
「・・・。エルの指示であれば、それに従おう。また必要になれば起こしてくれ」

 ジェイはおとなしく、格納庫のストレージケースに入ってくれた。
「ルルル、ルールールールルル。ルルル、ルールールー・・・」
「あなた、どうして歌っているの?」
「俺たちにも、子守唄が必要だからさ」
「冗談?」
ジェイは、片目をゆっくりと閉じた。
「マジさ」
 アッシュは迷わず停止スイッチを押して、ジェイを機能停止にしたわ。彼は表情一つ変えず、格納庫から出て行ったけど、私は深いため息をついて暫く、ウインクしたまま動かなくなったジェイを、見ていたの。
 無事やり遂げることが出来たわ。後は、惑星アップルへ帰還するだけなのに、胸騒ぎは収まらないなんて、面倒な感情。
 私はタックのことを思い出した。タックを抱き上げれば、落ち着きを取り戻せると思ったから、一旦、居住区へ向かったわ。すると、先にその部屋の中にアッシュがいたの。彼は男の子の人工睡眠キャスケットを、開けているところだった。
「何をしているの?」
 タックが、「シャーーー」と、怖い声を上げた。