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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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 『最重要指令』

 今回は、船の停止を命令された。この100年で初めてのこと。指令の内容はこう。
「直ちに最寄りの0(ゼロ)クラスの惑星軌道上に停泊せよ。」
こんな短い指令に、疑問を持つことは許されない。その為に私が適任とされたミッションなのだ。
 私には不安も恐怖もあまり感じられないが、続報の確認を急いで、他の作業をそっちのけにする。
「星間飛行技術の向上により、新造船を派遣、37年で太陽系から目的星域に到達可能。」
当初から予想されていたこととは言え、人工睡眠から覚めたばかりの私は、脱力感というものを感じているが、それが気持ち的なものなのか分からない。
「貴船は、現時点で退役、中継基地としての任務に就くものとする。」
新造船には18人のクルーが乗船し、約28年後に本船に追い付く予定か。これによりミッションの50年以上の短縮が可能になったわけね。

 本船のミッションがまったく無意味だったわけではない。これまで作成してきた星図や収集した科学的データは、新造船のミッションで活用されるし、本船は引き続き、物資の補給を目的とした中継基地となる。そのために、地球環境に良く似た0(ゼロ)クラスの惑星を探して、新型探査船の受け入れの準備をしなければならない。その猶予は28年もある。
 この先の航路には、まだ何があるのか分からない。ゆえに、ここまでの星図の中から、有力な候補惑星を探すのが手っ取り早いけど、少し後戻りすることになる。船の方向転換はエネルギーの消耗が激しい。慎重に行わなければ、航行不能に陥る。チャンスは一度だけだろう。慎重に候補惑星を見付け出そう。
 しかし、0(ゼロ)クラスの惑星はすぐ近くに見付かった。