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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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第8話 反乱者



「事故は、亜空間断層の影響じゃなかったのね。どおりで予想したポイントより、離れすぎていると思ったわ。」
「もしかすると、太陽系で事故があり、間違って起爆されたのかもしれません。」
「そうじゃないわ、アッシュ。2年半前に、太陽系から救出不要という指示が来ていたの。」
「太陽系からの通信を受信するのに、200日はかかる距離です。事故が起こる前から指示しているということは、司令部の陰謀でしょうか。」
「もはや事故ですらない。アッシュ、どうしてあの探査船を爆破する必要があったのかしら。」
「分かりません。しかし、これが司令部からの指示なのであれば、ジェイには教えないでください。」
「どうして? 彼の協力は必要だわ。」
「奴は、ミリタリーモデルです。指揮官の指示に従うようにプログラムされています。」
「彼を起動した私が、指揮官よ。」
「いいえ、事態が変わったことを知れば、あなたより上部からの指示を優先するようになるはずです。」
「そんな、まさか。敵になるの?」

・・・『ヘヘッ、敵なら手加減はしない。』

「ジェイはまだ船外にいます。中に入れてはいけません。」
私は状況を理解した。機能停止させるのは、ジェイ一人でいい。
「どうすれば、ジェイを機能停止できる?」
「停止コマンドを送信すれば、簡単です。しかし、この船のコンピューターでは、互換性がありません。」

「ジェイ? こちらエル。杭の取り付けの進捗は?」
「5本取り付けが済んだが、あと3本必要だ。その後ウィンチワイヤーをかけるから、8時間はかかるだろう。」
私はアッシュに目配せをした。
「了解。その間に私とアッシュで、回収物資を積み込むわ。」

「急ぎましょう。」
「奴に司令部からの指示を知られないように、メッセージを削除します。」
「その方がいいわね。」
そして私たちは、ジェイの作業終了より早く、難破船から物資を積み込み終えたわ。

難破船から持ち帰ったスレイブコントローラーを使って、ジェイに停止コマンドの送信を試みたけど、残念ながらうまくいかなかった。私はジェイの機能を、遠隔で停止することをあきらめるしかなかった。もう直接、手動停止するしかないのよ。
「エル。この船のコンピューターは、脳幹システムはアップグレードされて、最新のものと互換性がありますが、ハード面は古い規格ばかりですので、難破船の最新のハードを使用すると誤作動するかもしれません。コンピューターのイノベーションが必要です。」
「今、コムイノベーションしている暇はないわ。」