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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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第四話 救難信号



 インフィニチウムの掘削作業を開始して、52日目。
地下深く320キロまで到達したけど、まだお目当ての層にはたどり着かない。

「ソニックドリルの周波数を、下げ過ぎなんじゃないかしら。これだけゆっくりだと、プラズマの消費量が多すぎるわ。」
「シミュレーションどおりなら、もうすぐインフィニチウムの反応域に近づきます。周波数を上げると、インフィニチオン反応で分解が起こります。」
「あんな爆発はもういやよ。」
「では、ゆっくり地道に掘り進めましょう。」

 ホロシミュレーションでは、16回失敗して大爆発を起こしていた。私たちは16回も死んだことになる。でも、それはホロプログラムでの話。正確にはホロチャンバーの中の、架空のホロチャンバーでのシミュレーションの話。ホロプログラムは現実と見分けがつかないほどだけど、人体には危険が及ばないように、安全装置が付いているから、現実に死ぬこともケガをすることもないの。
 私もはじめは爆発に驚いたけど、10回目ぐらいから笑えるようになってきた。ケイは何度爆発しても、表情を全く変えなかったわ。
「少しくらい笑ったら?」
「エルが死ぬところを見て、笑うことはあり得ません。」
「あなたがバラバラになるところを、見飽きちゃったから笑えるのよ。」
「それはユーモアか何かですか?」
「・・・何だろう? よく分からないけど、不謹慎でも笑えるものよ。」
「笑いの感情は理解に苦しみます。」