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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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 ホロチャンバー内に投影された地球は、私が知っている時代の光景とは違っていた。想像していたものとも、まったく違ったわ。人類の多くが、テラフォーミングされた火星に移住して、地球環境そのものさえも、テラフォーミング技術で再生しているなんて。私の想像を超える未来の姿がそこにあった。
 ケイは故郷のアリゾナの街を案内してくれた。私がいた頃の面影はなく、砂漠さえも緑で溢れていたことに驚いた。

「ケイ。あなたにはこの世界が、どのように見えているの?」
「質問の意味がよくわかりません。エルと同じものを見ているのですから。」
「私に感情が無かった時、世界はこんなに素晴らしく見えてなかったのに、今は・・・。」
「懐かしいという感情ですか?」
「そうじゃない。考え方とか、世界観とか、そんなんじゃない。感動を表現する方法があるなら、本当に知りたいわ。」

 私たちは、タックをリードでつないで散歩した。タックは初めて見る広い世界に驚いて、私の肩に跳び乗ったまま、下りようとしないのよ。私も興奮して、街を行く一人ひとりの顔を、まじまじと見ずにはいられなかったわ。

 ダウンタウンで、ケイが勧めるアイスクリームを食べた。私の船でも食べられるものだったけど、暑い太陽の下で食べるのは格別だわ。