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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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 私たちの開拓は、まず基地にもっと窓を作ることからスタートしたの。ガラスの材料の珪素は、どこにでもごく有りふれた物質。シリコンの材料にもなるから、半導体としての需要にも役に立つ。この星のエネルギー資源の調査をしながら、高純度の珪素を探していたら、ケイが基地から300キロほど離れた場所に、酸化珪素の層を発見してくれた。
 おかげで大量の強化ガラスを作ることが出来て、基地を覆う天井ドームは、ガラス張りになった。明るくなって、家畜たちも喜んでくれているかしら。

 これで、ほんの僅かだけど、昼間のエネルギー消費を削減することが出来たわ。
 この未開の星では、エネルギー問題は重要なの。今までは船で使用していた万能元素『エタニチウム』からプラズマを生成してきたけど、残り15年分ぐらいしか残っていない。基地の規模が大きくなっていくと、更に不足してくるわ。
 原始的な放電現象からプラズマを得ることは出来るけど、宇宙船を動かすほどの力を、易々とは得られない。エタニチウムを節約しておきたいから、今はなるべく電気をエネルギーに生活しているの。まるで山奥のキャンプみたいね。

 ホロチャンバーでシミュレーションしてみると、この星の環境では、エタニチウムが存在する可能性は極めて低かった。でも、代用品の『インフィニチウム』なら手に入りそう。それは、地下30キロより深いところに存在している可能性がある。取り出すのに一苦労。高温高圧な深さでは、金属ドリルや水圧式掘削機は使えない。作業にはプラズマを大量消費することになりそうだし、インフィニチウム自体が、とても不安定な物質だから、安全対策にもかなりの工夫が必要になってしまうわね。一か八かの賭けには出られないわ。
 これも最善策をホロシミュレーションしてから、実行しよう。