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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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聞く子の約束

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 同じ大学から試験監督のバイトに来ていた学生は数名いたのに、僕だけランチに同行させてもらえたことに、優越感がハンパなかった。そのことを話題にしていいのか迷ったが、(遠まわしに聞いてみたい)と思った。
 いろんな話題に触れ、彼女に本命の彼氏がいるか聞きだそうとしたり、他の男友達との付き合い方を探ってみたりしながら、僕を特別扱いしてくれているように受け取れるのはなぜかを、確かめようとしたのだ。でも逆に僕の交際相手の知子の話や、授業で気になる女子の話をさせられ、なかなか思うようにことが進まない。一所懸命、このお姉さんに気に入られるように努力しながら、変なやつと思われないように気を使い、がんばって笑わせ続けた。

 結局、前回同様、森山さんのことは、ほとんど探れないまま、上辺だけの会話に終始した。最後に聞き出せたのは、
「木田君は面白いなぁ」
これが答えでもいいかと思った。気に入られているのは間違いないだろうし、僕らはお互い仲良くなろうとしていた。

 それから卒業するまでの2年半の試験監督バイトは、すべて公募前に知らされ、僕は予定が合う限り、森山さんと一緒に仕事をさせてもらった。

作品名:聞く子の約束 作家名:亨利(ヘンリー)