小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

硝子文字

INDEX|2ページ/22ページ|

次のページ前のページ
 

氷愛




氷の裸像はあなたに似ていた

僕の体は寒さで凍りつくようであったが

なにか過去に戻った気持ちが

僕の体を温めてくれた

湖面に飾られた氷の彫刻

それらの中に・・・・

ここで待っていてくれたのですかと

遠い過去に問いかけるあなたを観た

あなたと『さよなら』と言った湖畔

あなたがボートで去って行った湖畔

あの時は暑い夏だった

逢う事はもう無いと思いながらも

あなたの過去にあっている今

僕はあなたが好きですと今でも言えるのです

この氷の裸像に向かって

いまでも言えるのです

何時か溶けて消えてしまうあなたにですが

寒い朝なのに

寒い朝なのに

あなたは暖かさを運んでくる気がする

作品名:硝子文字 作家名:吉葉ひろし