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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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Episode6 閑話休題その1



第62話『伝える心、伝えざる心』


前書き

話のタイトルに特別深い意味はありません。ついでに本作品恒例のご都合主義も…



ただ、サトシに想いを寄せるあの人が出るわけで…






 ロケット団に匹敵する新興勢力との一件により、ふたご島での調査が続行不可能となったサトシ達。ミドリがそのお詫びを兼ねて、マサラタウンにある自宅へサトシ達を招待することになった(もっとも、サトシは何度も来たことがあるのだが…)。その晩ミドリの自宅では‘ミドリ里帰りパーティー’なるものが行われ、旅の疲れを忘れさせるほどに騒ぎ楽しんだ。ちなみにこのようなパーティーが開かれたのは、ミドリの両親は二人そろって祝い事好きからとのことである。


ヒカリ「ふわぁ〜。あっ、みんなおはよう」


ハルカ「あっ、ヒカ…うわぁ!? ヒカリの頭、凄いことになっているわよ」


ヒカリ「へっ、あわわわわわ!? そういえば、昨日ミドリさんの家で楽しんでそのまま髪のケアをせずに寝てしまったんだっけ!?」


 ハルカはヒカリの爆発した頭(笑)を指摘しつつ、ヒカリに手鏡を手渡す。鏡越しでその惨状ぶりを目にしたヒカリは、髪を整えるために慌てて寝室へと戻っていった。ヒカリの髪はかなりの癖っ毛で、それはポケモンの特性『せいでんき』のような微量の電気でも簡単に爆発するほどである。彼女曰く毎日のケアは欠かせないとのことであるが、前日の楽しいひと時によってそれをすっかり忘れてしまったようである。


ヒカリ「ふぅ〜、迂闊だったわ。これからは髪のケアは怠らないようにしないと…」


ハルカ「髪は女の命だものね(それにしても、ヒカリの髪ってあんな風になるんだ…)」


 ヒカリが髪を整えて、再びハルカのいるリビングへと戻ってきた。尚、ハルカはヒカリの爆発ヘアー(笑)を目の当たりにして、少し笑いそうになったのを必死でこらえたというのは別の話である。その後、カスミ、アイリス、ベルもリビングに来たので、五人で楽しい会話を始める。


ミドリ「あら、みんな随分と楽しそうね」


アイリス「あっ、ミドリさん。おはようござ…」


 ヒロインズとベル楽しく談笑しているところへ、朝早くからサトシ宅を訪問していたミドリが入ってくる。


ミドリ「ハナコさん、お風呂お借りして本当にすみません」


ハナコ「あら、別にいいわよ。ミドリさんはサトシが小さかったころからお世話になっているんですから、これくらいの恩返しは当然です」


ミドリ「恩返しだなんて、大げさですよ。はぁ、それにしても昨日騒ぎ過ぎてお風呂に入るのを忘れた上に、ウチのお風呂が壊れていたなんて…。ホント困ったものだわ。ん? みんなどうしたの?」


 ミドリは自宅の浴室が使用不可能な状態だったため、浴室を借りるためにサトシ宅を訪れていたようだ。そんなミドリが談笑中の面々の方に顔を向けると、何故か顔を赤くさせているヒロインズとベルの姿が見えた。


ベル「み、ミドリさん…」


ミドリ「何? どうしたの?」
























ヒロインズ+ベル「「「「「な、なんて格好しているんですか!」」」」」


 五人が顔を赤くさせたのには、ミドリの格好に問題があった。今のミドリの格好は、下半身は下着一枚、上半身は辛うじてパーカーを羽織ってはいるもののブラジャーと豊満な胸の谷間がうっすら見え隠れしている。


ミドリ「あぁ、この格好ね。別に女の子同士なんだからいいじゃない。それとも、あなた達はそっちの趣味のあるムッツリで初心なコなのかしら?」


アイリス「そ、そんなことあるわけないじゃないですか///」


ヒカリ「そうじゃなくて、もう少し恥じらいと言うものを持ってください///」


カスミ「というより、何でサトシのママさんは平然といられるんですか///」


ハナコ「あら? ミドリさんのこの格好は今日に始まったことじゃないし、さすがに私は出来ないけれど、悪い事とは思っていないわよ」


ミドリ「さすが、ハナコさんは話が分かりますね。この格好、結構開放感があって気に入っているんですよね。そういえばこれをサトシに見せた時、今のあなた達以上に恥ずかしがっていたわ〜」


ハルカ「さ、サトシにそんな恰好を見せないでください!」


 いろんな意味でオープンなミドリとそれを許容しているハナコについていけないヒロインズとベル。そんな彼女達の反応を面白がってか、さらにミドリはこんなことを言い出す。


ミドリ「あなた達もサトシに自分の生まれたままの姿を見せられる位にならなきゃ。サトシは鈍感だけど、彼も男の子よ♪」


ヒロインズ+ベル「「「「「!? //////」」」」」


 ミドリの公開ギリギリのこの発言に、マトマの実のように顔を赤くさせるヒロインズとベル。ヒロインズとベルにとっては、ある意味地雷であった。恋のアプローチにそこまでする必要はないとは思うが、相手はあのサトシ。鈍感ゆえに、この五人の他にも彼に想いを寄せる人物は計り知れない高倍率である。


ヒカリ「それはいいですから、早く着替えてください//////」


アイリス「あ、朝から心臓に悪いですよ//////」


ミドリ「あら、残念。この格好、結構気に入っているのになぁ…」


 ミドリは結局、ヒロインズとベルの懇願によってきちんと服装を整えることとなった。ヒロインズとベルの心が落ち着いたところで、ミドリを加えた六人で談笑する。


※ ちなみに、現在のミドリの服装はFR・LG版の女主人公のものです。


カスミ「そういえば、サトシの姿が見えないわね」


ミドリ「あぁ、サトシなら朝早くからピカチュウと一緒に家を出て行ったわよ。何だか、寄るところがあるみたい…」


ベル「寄るところ? 一体何処なのかしら?」


 ヒロインズとベルがリビングに集まってから、サトシは一度も姿を見せていなかった。ミドリの話によれば、朝早くに起床してどこかへ出かけて行ったとのこと。仲間達に内緒で出かけていったその肝心のサトシはと言うと、


サトシ「ここに来るのも久しぶりだな」


ピカチュウ「ピィカァ!」


 サトシとピカチュウがたどり着いた場所とは、カントー地方のとある場所に位置するバトルタワー。世界じゅうに数多く存在するバトルフロンティアというバトル施設のうちの一つである。


???「あれ? サトシ?」


 サトシがピカチュウを肩に乗せてバトルタワーの玄関前で立ち尽くしていると、そこに一人の人物がサトシに声を掛ける。その人物は、一見男子のような雰囲気を感じさせるが、れっきとした女子である。


サトシ「リラ、久しぶりだな!」


リラ「ホント、何日振りだろうね。サトシは元気にしてたかい?」


サトシ「あぁ、俺の方は大丈夫だぜ。リラの方はどうだ」


リラ「ボクの方はボチボチかな? まぁ、サトシと同じく元気にやっていたよ。そうだ。ここで会ったのも何かの縁だから、湖の方で話さない?」


サトシ「あぁ、いいぜ。俺もリラと話がしたいと思っていたからな」


リラ「それなら丁度良かったよ」