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フラメント
フラメント
novelistID. 55928
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戯言 2013  1

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<道>


道なき道を キミはゆく

険しき道を キミはゆく


息切らしては立ち止まり

振り向き惑い悩めども


道なき道が キミの道

答えを求めて 歩みだす




<何もナイボクら>


痩せっぽっちのボクらには

在るはずのものが何もナイ


骨と皮だけのこの腕じゃ

重すぎる希望など持つこともできナイ


肋が浮いたこの胸の中は

しあわせなんて詰ってやしナイ


飢えと乾きに満ちた

孕んだ腹を抱え



凹んだ瞳で見あげてみても

何もない空が広がるばかり


情けも容赦もナイ

この偏った世界に生まれたことを


ボクらはその瞬間から

後悔し続けている






<衝動>

孤独はボクを狂わせる

孤独はボクを引きちぎる


狂えしちぎれた

孤独なボクは


仲間を求めて

彷徨い始める


狂わせ引き裂く

相手を求めて






<昨日の休み>


昨日はテレビなどつけなかった

昨日は誰とも会話もしなかった

昨日は食事さえまともにとらなかった

昨日は引きこもって…

昨日は…

昨日は…





昨日も また







<今夜も>


喉に刺さったままの

言葉が上手く吐き出せない


胸に巣食ったままの

想いが孵る事もない


仰いでは俯いて

溜息をつこうとも


変わらぬボクは


今夜もまた


今夜もまた






<恋酒>

飲めないオマエと 酔えないオレが

今夜も二人で酔っている

ママゴトみたいな夢など描いて

二人互いに酔っている

街の片隅ネオンに誘われ

恋の酒など飲みながら

覚めない夢などありもしないのに

酔いが冷めぬと嘯いて

慣れないお酒に戸惑いながらも

今夜も二人で酔っている





<うつつもゆめも全て夢>


全てのものは

ただの夢

夜が終われば

皆 消えて


ボクもアナタも

ただの夢

時が過ぎれば

消え堕ちて


全てのものは

所詮 夢

うつつも夢も

同じもの






<心>


期待してはいけない

信じてはいけない

夢見てはいけない



それはいつも裏切られるから



諦めよう

閉じこもろう

目を瞑ろう



そうしていれば傷つかずに済むから







<此処>

此処に帰るのは

なぜだろう

他に帰る処が

ないせいか


お帰りものなく

暖かくもなく

単に習慣だけ

かもしれない


此処に帰るのは

いつからだったのか

答えるものもなく

ボクはぼんやりと

今夜も独りで

座っている






<閉ざした口>

きっと疲れてしまったのだろう

貴女は疲れてしまったのだろう

恋することに

恋する自分自身に