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きんぎょ日和
きんぎょ日和
novelistID. 53646
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したことは返ってくる。

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いつものようにお母さんに電話を掛けた。
何度か呼び出し音が鳴ってお母さんが出る。
『はい。』
と言う。
携帯電話なのでもしもしと言わないことも多い。
『もしもし。…何してたの?!…“お母さん、DVDは面白かったですか?”って私が話してるのに入ってきた。』
と私と上(神様)が言った。
私は上が言いたいことがなんなのか分からないので、首を傾げていた。
でもお母さんは黙って答えない。
『お母さん、今のどういう意味か分かる?!』
と聞いた。
お母さんがオロオロしながら、
『あわゎゎ、昨日…昨日、夜中までDVD…見てたの。』
と答えた。
『別に悪いことじゃないのに…。どういうことなんだろうね。あっ、お母さん上が、“ねっ、お母さん。止まりませんでしたものね。”って意味ありげに言ってるよ。』
と私が伝えると、
『そうそう、止まらなかったの…面白かった~。』
とついつい調子に乗ったような言い方をした。
『でも、それの何を言いたいんだろうね。夜中まで見ることってついついあることだしね。』
と私が言うとお母さんは何故か黙った。
そんなお母さんに疑問を持った私は、
『何時まで見てたの?!』
と聞いたら、
調子に乗ったお母さんが今度はバツが悪そうに小さな声で、
『…四時まで…。』
と言った。
『えーーーっ!!そんな時間まで!!また寝坊したの?!』
と私が言うと、
『それはない!!ちゃんと七時に起きました。』
と偉そうに言ってきた。
そんなお母さんに上が、
『さぞ面白かったのですね。』
と言ったら、
『はい、面白かったです。』
とお母さんは小さな声で答えた。
『はい。たまの夜更かしは良いとして、ちゃんと睡眠を取りましょうね。DVDが面白いこともちゃんと分かっています。作った人たちは一生懸命作っていますからね。』
と上は言った。
お母さんから大きなため息が聞こえると、
『また見られてたのね…。』
と呟いた。

お母さんとそれからなんやらを喋っていたら、お母さんがまた宗教の人の話をし始めた。
『昨日、宗教の勉強の日だったんだけど、また福本(仮名;勉強を教えている宗教の人)さんが、神からの祝福があるっていう話をしてきたの。福本さんは、“自分が千円寄付したら、その後事故に遭って保険で十万円入ったのよ~。ねっ、神からの祝福ってあるでしょ!!私その時、神に心から感謝したんだから~。”って言うの。それでねまたお母さんに、“神からの祝福があるんだからあなたも試してみなさいよ。私、神を試してるから…。”って言われて…。そんなこと出来るわけないって言ったら、“神について証すものが言ってるんだから大丈夫よ。神は心が広い方だから、どんなことでも許してくれるのよ。”って笑顔で言うのよ。お母さん恐ろしくて恐ろしくて…。』
と言った。
『だから~、十倍じゃなくて百倍ね。千円の十倍は一万円。その話がまたあったらそう突っ込んだ方がいいよって言ったのに~。』
と私は落胆した。
『あっ、そうだった…。あっ、でも…、いやいやいや。それは言えないよ~。あの状況で言えるわけないよ~。それ、十倍じゃなくて百倍ですよ~って…。言えない言えない。』
と電話で話す分だけでは考えてくれるようだ。
『言わないと~。だってここの宗教は事実だけを話すって言ってるのに、ちょっとした計算を間違えたままっていうのは…本人たちからしたら、大きなことかもしれないよ。“こんな間違いをするなんて~。事実を伝えている私たちにあってはならない。神からの裁きが~!!”とか思うかもしれないよ。…あっ、でも結局は、“神は許してくれますからね…。”ってなるか…。あ~、そう来るなら、訂正しなくてもいいのかぁ~。まっ、お母さんが訂正した方が良いと思ったらやさしく言ってあげたらいいんじゃないの。』
と私は独り言のようにそう言った。
『でも、あなたが言った通り、結局は神が許してくれるって言うと思う。』
とお母さんも納得していた。
『ねぇ、お母さん、何か気付かない?!』
と私は言った。
お母さんは意味が分からず、
『何が?!』
と言うだけだった。
『福本さんの話してるんだから、神について証すものでしょ?!上が出て来ない…って言うか何も言わない。おかしいと思わない。宗教の人たちは私の見えてる上について知ってるって事でしょ?!その上が出て来ないし何も言わない。これはどういうこと?!』
と私は聞いた。
『あっ、そう言えば…。何も言って来ない?!福本さんの話についてどう思うんだろう?』
とお母さんが言うと、いきなり出て来た。
『ちゃんと聞いてましたよ。…ただ、何と言えばいいでしょうかねぇ~。福本さんは神が許すと…そう言っているようですが、お母さん、お母さんが私の立場であったらどう思いますか?』
と聞いてきた。
お母さんが戸惑って、
『いえーーー?!そんな神の立場とか…、滅相もないよ~。そんなこと考えられないよ~。』
と騒ぎ出した。
[上];(以下;[上])
『神であるとか考えるのではなく、福本さんがする行いをされたらどう思いますか?神を試したらいいと私は言われていますが、もちろんそれも知っています。お母さんのことを試したら良いと言っていることと同じです。あいちゃん(仮名;私)も同じことをされたらどう思いますか?福本さんは、“神は見ているので全てを知っています。”と言っているので、私が福本さんを見ているということを知っているということですね。なので“神は福本さんから試されている”ということも福本さんは知っているとなりますね。ということは、私も福本さんを試していいということなのでしょうね。どうですか?』
と言った。
お母さんが、
『あーあっ。福本さん…あーあっ。』
と諦めたのかそう言った。
私は自業自得な結果になると思う。
そして私は上に、宗教の人たちは事実だけを話すと言ってるから十倍は間違いで百倍に訂正しないといけないんじゃないかと聞いた。
[上];『確かに、千円の十倍は一万円ですね。しかし、それよりも神であろうが人であろうが何であろうが、欲や悪意を持って試してはいけませんね。確かに聖書の中には、“神を試す”というような言葉が出て来ますが、どうしてそういう言葉が出て来たのかまでも読まなければいけませんね。一部を取っては何のことやら分かりませんからね。神が許してくれると言っていますが、私がどう許すのかの考えを勝手に言われては困りますね。それと事故を起こした当の本人同士が話し合いをすべき所に、どうして神だの仏だのが関わらなければいけないのか…、そこは間違っているのではないかと私は思います。』
と言った。
お母さんは肯きながら、
『そりゃそうだっ!!』
と言った。
私はそう来るか~と思った。