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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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ロリータの殺意

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犯人は○○○



「犯人はあの男だ」
 探偵は眼をこすりながら言った。
「間違いない。今すぐ奴を逮捕しに行きたまえ」
「毎度毎度のことですが」
 刑事は野太い声で言った。
「あなたが犯人を間違えたことがないのは分かっています。でも、だからといって、鶴のひと声で逮捕するわけにはいかないのです」
「僕の推理は間違っていないと分かっているのに、説明しろと?」
「ぜひお願いしますよ。いつもお礼はたっぷりしているはずです」
 探偵はため息をついた。
 深々と椅子に座る彼は、いつもより小さく見えた。仕事机の上は散らかり放題。ひげも伸びている。神経質な彼らしくなかった。
「探偵、今日はどうしたのですか」
「まあ、いろいろと考えてね。ところで刑事、《ヤスダ》という名前の犯罪者を知らないか。何かの事件の犯人だと思うのだが」
「《ヤスダ》ですか。さあ、聞き覚えがあるような気はしますが。なんの事件の犯人です」
「僕が分からないから訊ねているんだ。もういい」
「そうですか。あの、私が送った資料はどこです?」
 探偵は机の上を指さした。この散らかった中にあるというのか。刑事は慌てて言った。
「資料を雑に扱わないでください。現職の警官が殺人事件の捜査資料を民間人に渡したことがばれたら、ただでは済まないのですよ」
「ああ、そうだったね」
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ