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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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ロリータの殺意

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コレクション



 目が覚めると、日奈子(ひなこ)はガラスに囲まれた世界にいた。
 気配を感じて左を見ると、そこにも同じようにガラスに囲まれた女がいた。口をパクパクとさせている。何かを喋っているようだ。しかし何を言っているのかは分からなかった。
 ガラスの部屋は、丸い形をしていた。上にまっすぐ伸びていて、ちょうど「瓶」のようだ。上を見ると、薄茶色の丸い物体があった。見覚えがあるなと思ったら、コルクだ。なぜこんなに大きいのだろう?
 ガラスの外には、壁で仕切られた部屋が縦横に並ぶ、日奈子の身長の何十倍も高い建物があった。
 彼女はこの時点で、自分がどのような状況に置かれているのか悟っていた。だがあまりにも現実離れしているので、言葉にするのをためらった。
 そのとき、大音量とともに地響きがした。日奈子は耳を押さえ、目をつむった。ずんずんと音がして、上から声が降ってきた。
「やあ、おはよう」
 そこには、以前に交際していた元恋人の涼助(りょうすけ)が立っていた。
「何よ、これ。どういうことなの」
「あれ、ずいぶん冷静だね。君の隣にいる彼女なんて、わめいたり暴れたりで大変だったのに」
 左の女は、機嫌が悪そうにそっぽを向いている。
 日奈子は言った。
「ねえ、どうなってるの? どうしてあんた、そんなに大きいの?」
「もう分かってるんだろ。僕が大きいんじゃない。君が小さいんだ」
 涼助は自分の背後を指差した。
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ