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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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ロリータの殺意

INDEX|153ページ/160ページ|

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監禁



「それでは読んでもらおうか。ショートショートだから、読むのに時間はかからないはずだ」
 男が原稿を見せてくる。自信ありげな顔だ。さあ読んでくれと促してくる。
 私は会社員をやっている普通の男だ。仕事が終わって帰宅しているところを、突然背後から襲われた。目が覚めると知らない部屋で、椅子に縛りつけられていた。
 私をさらった男は、小説家だと名乗った。聞いたことのないペンネームだったので、おそらく趣味で小説を書いている人間だろう。いったい何が目的だとたずねてみたら、「私の小説を読んで意見を聞かせてほしい」という。
「君のことはよく知っている。インターネット上で有名な批評家だろう」男が言った。「君が今までに書いてきた批評は、すべて読ませてもらった。君なら、私の小説を正当に評価できるはずだ。私の目的はそれだけで、君に危害を加えるつもりはない。こちらの要求に従ってくれたら、無傷で解放する」
 その言葉を完全に信じたわけではない。だが、こんな変わった誘拐犯が書く小説とはどのようなものか、興味がわいた。
 私は手足が縛られた状態で、男が持っている原稿を読んだ。枚数は四ページだったので、すぐに読み終えた。
「じゃあ今から批評を始めますが……ほんとうに逃がしてくれるんでしょうね?」
 男が「もちろん」とうなずく。私はおそるおそる話した。
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ