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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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ロリータの殺意

INDEX|149ページ/160ページ|

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主演女優



「こりゃちょうどいいブス女だな」
 仕事の帰り道、知らない男から突然そう言われた。ひげを生やした五十歳くらいの男で、青い帽子をかぶっている。
「今日はツイてるかもしれんな」
 男が、にやにやしながら私の顔をのぞき込んでくる。不快感が胸に広がった。初対面で侮辱されたのだから当たり前だった。
 私は何も言い返さず、男の横を足早に通りすぎた。
「……あ、もしもし。突然で申し訳ないんだが、今から集まってくれないか。いい被写体を見つけたんだよ」
 男は携帯電話を取り出して、誰かと通話をはじめた。現在地を教えている。どうやら仲間を呼んでいるみたいだった。
 早く逃げなきゃと思い、私は走りだした。
 青帽の男が追いかけてくる。私はハイヒールを履いていたので、あまり速く走れなかった。青帽は電話で喋りながら走っているのに、余裕の表情だ。
「早く来てくれ。いい画が撮れるぞ」
 ハイヒールのかかとが折れそうだった。仕方ない。私はハイヒールを脱いで手に持ち、全速力で走った。
 自宅マンションの入り口にたどり着いてから、後ろを振り返ってみた。青帽の男はいない。なんとか逃げ切れたみたいだった。
 私は無事、家に帰りつくことができた。鍵とドアチェーンをかけ、ひと息つく。とんでもない目に遭った。駅から自宅まで駆け抜けたせいで疲れていた。
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ