小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 http://2.novelist.jp/ | 官能小説 http://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ロリータの殺意

INDEX|145ページ/160ページ|

次のページ前のページ
 

説得力



 三十歳を過ぎてから、おれは中年太りが気になってきた。この出っ張った腹の肉をなんとかできないだろうかと思っていると、駅の近くにスポーツジムがあるのを見つけた。
「初心者大歓迎! ダイエットに絶大な効果あり!」と書かれたポスターが入口のところに貼ってある。このジム以外、家の近所には運動できる施設がない。試しに話だけでも聞いてみることにした。
「いらっしゃいませ! 失礼ですが、初めての方ですね?」
 現れたのは、まんまると太った男だった。スナック菓子を食べている。肉に埋もれた目、ぱんぱんに膨らんだ頬、豚のような鼻。おれも他人のことは言えないが、よほど生活がだらしないのだろう。軽蔑を通り越して、もはや同情したくなる。
 どうしてこんな男がスポーツジムで働いているのか。疑問に思いつつ、おれは用件を告げた。
「近ごろ、腹の肉が気になってきましてね。ちょっとダイエットでもしようかと思って、来てみたんですが」
「あーあ、なるほど! そういったお客様は大歓迎ですよ! じゃあさっそく入会されますか?」
「その前に、このジムについて、いろいろ説明してもらえますか。しっかりと検討したいので」
「かしこまりました!」
 太った男は愛想良く、ていねいに説明してくれた。器具や設備が整っているし、指導員によるサポートも充実しているという。スポーツジムに来たのは初めてだが、これなら無理せず痩せることができそうだ。
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ