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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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ロリータの殺意

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生命維持装置



「やあ、よく来てくれたね」
 画面の中にいる友人が言った。
 彼の肉体は、ベッドで横になっている。からだじゅうから線が伸びており、部屋の隅に置かれた大きな箱につながれている。またその箱からも線が伸びており、それは友人を映した画面の機械につながれている。
「驚いただろう? ははは。見舞いに来てくれた人はみんな、今の君と同じような顔をするんだよ」
「これはどういうことなんだ?」私はたずねた。
「話せば少し長くなるが」と前置きして、友人は話しだした。
 友人は、橋を歩いているときに自動車に轢かれ、橋から転落したという。その橋の高さは、二十メートル。救急隊が駆けつけたときには、心肺停止状態だった。
「車に轢かれた時点では、僕はまだ意識があったんだ。だけど橋から落っこちたときには、完全に意識がなくなった。そのときに僕は死んでいるんだよ」
「じゃあどうして君は……そうやって自由に喋っているんだ」私は吐き気をこらえながら言った。「まだ生きているからじゃないのか?」
「解釈によっては、生きていると言えるね。でも考えてもみろよ、今そこにある肉体は二度と動けないんだ。生命維持装置がなかったら、ただの肉塊だよ」
「こんな言い方をするのは申し訳ないが……二度と動かすことができないなら、ここに肉体を置いておく必要はないんじゃないか?」
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ