小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 http://2.novelist.jp/ | 官能小説 http://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ロリータの殺意

INDEX|101ページ/160ページ|

次のページ前のページ
 

異業種恋愛



「それでは、魂をいただきます。サインをもらえますか」
「もしも断わったらどうなるの?」
「そのときは強制的に執行します。しかし無理やり魂をひっぱり出すのは、あなたにとっても大きな負担となります。素直にしていただけるとありがたいのですが」
「分かったわ。仕方がないのね……」
 書類にサインをすると、女は部屋の奥へ消えていった。それからすぐに大きな物音がした。その女は、リビングルームの電球を交換しようとイスにのぼるのだが、バランスを崩して転倒し、頭を強打して死ぬ予定だった。
 男は「おじゃまします」と言ってから部屋にあがり、女の死体を確認した。
 人間とは、タマゴである。死とは、その殻が破れることだ。男の仕事は、割れたタマゴの中身を回収することだった。集められたタマゴの中身が、どのように利用されるのかは知らない。彼はそれを気にしたことはなかった。自分は任された仕事をこなせばいいのだ。
 男の名は、ハセ。三十五歳、独身。その年齢にしては、給料はそこそこ高く、優雅な独身生活を送っている。しかし、気がかりなことがあった。将来のこと、つまり結婚である。三十五歳にもなれば、嫌でもそのことを意識してしまう。
 職場の上司が言った。
「お前、このままだと深刻な職業病におちいるぞ。仕事ばっかりじゃなく、恋愛にも目を向けるんだ。精神を病んだらおしまいだぞ」
「なんとかしたいとは思っているんですが」
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ