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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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ロリータの殺意

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ロリータの殺意



「ねえおじさん。お歳はいくつ?」
 包丁の刃が、男の首にあてがわれる。
「三十五歳だよ」
「じゃああたしのお父さんと同じくらいだね」
 少女が笑った。包丁が揺れ、男の首を軽くこすった。思わず悲鳴を上げる。男は恥ずかしくなった。
 少女は、白いセーターに赤いスカートといった服装である。年齢は、小学校の高学年くらい。こんな子どもに返り討ちにされたと思うと、男は自分が情けなかった。
「ねえおじさん。どうしてあたしのことが好きになったの?」
 少女がたずねてきた。
「僕は君が好きだとは一度も言っていないよ」
「でも分かるもん。おじさんはあたしのことが好き。だから声をかけてきたんでしょ。あたし知ってる。『お持ち帰り』って言うんでしょ。男の人が女の人を、家に持って帰るの」
「分かった。僕が悪かったよ。認める。だからそんな危ないものを向けるのはやめてくれないか」
「いいよ」
 首から、包丁が離れていく。相手が子どもだからといって、油断はできない。男は椅子に座った状態で手足を縛られていた。ガムテープでこれでもかというくらいグルグル巻きにされているので、まったく身動きが取れない。
「ねえ教えて」少女が言った。「あたしのどこが好きになったの?」
「うーん。あのね……。僕自身が君を好きになったんじゃないんだ」
「どういうこと?」
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ