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For the future !

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二年目四月 日本選手権水泳競技会



一日目。
競技種目には男子フリー100メートルもある。

男子フリー100メートル予選後のインタビュー。
予選を一位タイムで通過の七瀬遙選手「決勝での松岡選手の泳ぎに期待しています」
予選を二位タイムで通過の松岡凛選手「おい、ハル、余裕発言してんじゃねぇ。決勝では七瀬選手に勝ち、派遣標準基準を突破して、日本代表入りしたいと思っています」
七瀬選手「勝たせません」
松岡選手「それはこっちの台詞だ」

男子フリー100メートル決勝。
センターレーンで泳ぐふたり。
他の選手たちをどんどん引き離していく。
ふたりが一緒に泳ぐことで、おたがい通常よりも泳ぐのが速くなるらしいと感じさせる泳ぎ。
その速さと勢いに見ている者は圧倒される。
スタートとターンは凛のほうが上、しかし、遙が追いあげてくる。
ゴールのタッチはほぼ同時に見えた。
ふたりは電光表示板に眼を向ける。
電光表示板に表示された順位は、遙が一位で、凛が二位。
だが、凛は声をあげ拳を突きあげる。
タイムはふたりとも派遣標準基準を突破していて、そのうえ、日本記録を更新していた。
「ハル」
ぼうぜんとした様子の遙に凛は声をかけてきた。
凛のたくましい手が差し出される。
その意味を遙は察した。
ゆっくりと手を差し出す。
凛がニヤッと笑って、自分の手を遙の手のひらにぶつけてくる。
ハイタッチした。


ふたりは決勝で二位以内に入り、派遣標準記録も突破したので、男子フリー100メートルにおいて、国際大会の代表権を獲得した。








作品名:For the future ! 作家名:hujio