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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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ブルーとホワイト

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 3年間の研修で彼女たちは何を感じて帰国するのだろうか。
「好きです。日本。あなた」
あんずは丸山に別れるバスに乗る時に言った。丸山は彼女が自分に好意を寄せていた事は感じていた。
 彼女は惜しげもなく褐色の裸体を丸山見せた。
「桃、おいしいからね」
アルコールを飲んでいたとは言え、丸山の拒絶は彼女には残酷であった。好きでもない女性を抱くことは、日本人なら出来たかも知れないが、あんずには出来なかった。彼女は涙を見せた。
「日本人と結婚したい」
丸山は昨日のことで無ければ良かったと心で思っていた。彼女の行動は唐突過ぎた。しかし、時間が経つといじらしさを感じた。
丸山はバスにいる彼女にメールを送った。
「桃食べに行くから」・・・と









作品名:ブルーとホワイト 作家名:吉葉ひろし