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ヤマト航海日誌

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2015.12.15 著作権法がなんぼのもんじゃい



テレビCMで松重豊が刑事を演じ、キモヲタを取り調べるやつがあるけどなんなんだろう。旧いアニメやドラマとかをネットに流して捕まるやつが本当にいるのか? まあ、CMを作らなければいけないくらいにウジャウジャいるからCMを作らなければいけないんだろうが、覚醒剤のCMと同じで『あ、そんなおもしろいことがあるのか。オレもやろ』と思う人間を刺激するだけとちゃうやろか。

わかんねえなあ。そんなの、何がおもしろいんだろ……それをやったらソフトの制作会社とか、レンタルビデオショップやケーブルTV局が不利益こうむるからまずいに決まってるだろう。やるんだったら宮崎勤が『ウルトラセブン』の第十二話を売って小遣い稼いでたみたいにこっそりとうまくやれよって話だよな。松重豊にバンと机を叩かれても何も言えなくて当然じゃんか。

物事はうまくやるのが肝心だ。しかし著作権法てのは、とにかくすべてが曖昧でわけのわからん法律である。〈月が出た出た〉の『炭坑節』を書いたのは小野芳香(よしか)という無名の一音楽教師で、こんな名前でも男なのだが、1958年に亡くなっている。死後五十年経っているから好きに使っていいはず……と思うんだけど、どうなんだろ。違反としてもやたら複雑な著作権法のどこにどう抵触してどんな処罰を受けるのかまるで見当もつきやしない。弁護士に相談しても長い話を聞かされてるうち途中で寝ちゃうんじゃあるまいか。

しかしおれがこの場所に勝手に出してる小説で、誰が不利益をこうむるか……どうせ誰も読んでなんかいないんだから別にいいようなものだけど、仮にちょっとは読まれたもんとして考えてみようか。

バンダイは別に何も困らねえよな。プラモの売れ行きに関係ないし、萌えフィギュアや抱き枕カバーにも一切影響なんか出ない。DVDを買ったりレンタルするやつも、コメンタリーの出渕裕のたわごとを笑って聞くか、神の言葉と受け取っちゃってオウムの活動に精を出すかのどちらかであり、どちらも主音声は聞かない。ゆえに変わらず買われ続ける。



「だったらいいと思ってるのか!」



おー怖ええ。松重豊がおれに向かって凄むのが眼に浮かぶようだなあ。別にいいとも思ってねえけど、刑事さん。じゃあどうなの。このおれを、死刑にでもするわけですか。懲役何年以下だとか、罰金いくら以下だとか、そういうのはなんだかわかりにくくていけねえ。ああいいだろ。罪ははっきり認めてやらあ。しかしチマチマ面倒なのは御免だから、今この場でチャカ抜いて一発ズドンと撃ち殺してくんねえかな。

――と、言いたいとこでもあるが、実際のところどうなんだろうね。おれが今やってることがシロじゃないのはわかってる。けれど、完全なクロなのか?

たとえばホントの本当にやっちゃいかんのは『2199』のノベライズ本をスキャナに掛けて、文字認識でテキスト化しネットに流す。さらに翻訳しちまって外国人が読めるように……なんてなとこになるのだろう。これはカネを取らなくても悪質なブラック行為とみなされて、松重豊にギュウギュウに絞り上げられて仕方ない。

けれどおれのやってることは、やはりそこまでいかんのじゃないか? 仮にどれだけ、多くの人に読まれることになったとしてもだ。『2199』のノベライズ本が売れないのは元にしている出渕裕の脚本が支離滅裂もいいとこだからで、それはもともとそうなんであっておれが書くものと関係ないもの。

というわけで君がもし、おれの行為を許しがたい著作権侵害と感じ、警察に告げても『ウチは忙しい』と言われるだけじゃないかと思える。できることはひとつだけだ。このサイトの運営者におれのログの削除を求める。君にはそれができるのだから、どうぞおやりになるがいい。だからと言って、『ハイそうですか』とすぐさまこれが消えるかとなると、また別の話だけれどね。判断するのは管理者であり、君の言うこと必ず聞かねばならんわけじゃないんだから。

おれがここの運営者なら、どうだろう。〈2.novelist〉のサイトそのものをまるごと消して、『今後一切二次創作は受け付けません』としてしまえるいい機会だと思うかもしれんな。逆に、警察が口を出してこない限りほっておくという手もあるよな。いくらなんでもいきなり逮捕ということはないもの。警告や指導をたびたび受けても何もせずいて初めてお縄を頂戴し、サイトも閉鎖ということになるのがスジであろうから。

つまり、おれがここから消えるか、サイトそのものが無くなったら、出渕裕が警視庁に参じて行って、
『へっへっへ、お代官様。山吹色の菓子でございます』
『おうおう、おぬしもワルよのう』
てなことがあっということである。別にいいよん。二次創作など書いたり読んだりしているやつらがおれのために場を失くしても別に悪いとも思わねえ。つーか、キモヲタは死にやがれ。おれの小説のテキストはおれの元にあるんだから、別のところに出すだけさ。次は誰もが無制限にコピーができる形でな。

おれが書くものを読んでくれてる人にとっても、その方がいいでしょう。方法はいくらでもあるんだから、もちろんやるさ。おれがそれをやらない見込みが一億分の一パーセントもないことは、〈2199制作委員〉連中のどうしようもないバカな頭でもたやすく理解できることだろう。

そのときはもうグレーと言えなくなって、松重豊の取り調べだって? それがなんだい。あんなのは、おれから見りゃあ〈マンモス西〉よ。孤独にモリモリ食うだけ食って、肉を脂肪に変えてりゃいいんだ。

おれの狙いは世界のリングさ。おれは起訴され法廷に立たされることになるわけだな。ああいいだろ。立ってやらあ。アポロクリード出渕と15ラウンド闘えってことだろ。

わかっているさ。その試合におれの勝ち目がないことは。だがな、敗けねえ。死んでも敗けねえ。15ラウンド、最後まで、必ず立っていてやるよ。それができればたとえ試合に敗けたって、勝負はおれの勝ちだろうが。おれは必ず勝ってやるよ。

策はあるさ。考えてもみろ。『2199』を作ったのは、どいつもこいつも、過去にエロ同人誌を作って売ってたやつばかりだぜ。森雪を島と相原と南部と太田と藪と加藤で輪姦陵辱するようなマンガを、描いちゃいけない歌麿まで描き、コミケとやらで売ってやがったやつらじゃんか。

それこそブラック。ブラック魔王! 出渕裕とバンダイがおれを法廷で囲むのならば、おれははっきりそれを白日にさらしてやらあ。何しろおれは生憎と、そういう過去はないもんでねえ。だから実はおれこそが、つまり桃太郎侍なのよ。

代官なんか怖くはないぜ。ああまとめてかかってこいよ。悪人どもが倒れても誰もカウント取らんだろうから、判定でおれが敗けるのはわかってる。だが15ラウンドが終わったとき、法廷に立っているのはおれだけだ。

おれに向かってくる野郎は全員ギタギタにノシてやる。出渕裕は自分の脚で二度と立てないようにしてやる。あのキモヲタを這いつくばらせ、尻の穴から吹き出した血で法廷の床が真っ赤になるまで蹴って蹴って蹴りまくってやるよ。
作品名:ヤマト航海日誌 作家名:島田信之