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ヤマト航海日誌

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2014.9.21 投稿を終えて



何度も書くけど、おれは『ヤマト』の現役ファンでも出戻りファンでもなんでもない。二次創作などましてやなんの興味もない。

ただ戦闘機の小説が書きたかったというだけだ。〈コスモゼロ〉ならおれの書きたいものが書ける。そう思った。だから書いた。それだけで、おれは自分が二次創作をやったなんて自分じゃ考えてはいない。

戦闘機の小説を書きたい気持ちは前からあったが、まさかそれが〈コスモゼロ〉になるだなんて思わなかった。まったく、こんなの、書いてどうする。しかし元々考えてたのも、書いたところでどうしようもないものであるのは同じだった。

考えてたのは、こんなところか。ガンファイターに特化された三機目の〈タイガーシャーク〉があって、それを無理矢理高速道路から離陸させる。「機銃戦ならこいつは最新鋭機にも負けない! 頼むぞ、街を救えるのはお前だけなんだ!」なんていう――マンガみたいな小説だ。たとえ書いて新人賞に応募したって、絶対に二次予選は通らない。それがどんなにおもしろくてもだ。そういうものであるのはよくわかっている。

主人公は過去にすね持つはぐれパイロット。オンボロの貨物機なんか飛ばしているが、あるとき、飛行場の隅で、旧い戦闘機を見つける。それはかつて、高性能が認められながらも採用が見送られ、数機が試作されるだけに終わった悲運の機体だった。それがなぜこんなところに?

実はそれは知られることなく造られていたもう一機目の個体であり、やはりはぐれ者の整備員に保管されていたのだった。小型軽量の機体にエンジンは大型のものを積み、最新の機にも速度で負けることはない。しかもその機は改造を受け、ミサイル関連の装備などは取り除かれて、さらなる軽量化と空力の向上が為されていた――。

パイロット、整備士、戦闘機。みんな負け犬の物語だ。けれどもあるとき、彼らだけが多くの人を危機から救える状況が生まれる――なんて、おれも本気でそんなの書こうと考えていたわけじゃない。しかしおれの読みたいものは、世のどこにも存在しない。出ても決して売れたりなんかしないのだろう。

映画にせよ小説にせよ、戦闘機ものはおおむねひどい。〈戦闘機〉と日本で言えば〈ゼロ戦〉で特攻ものとなってしまうか、敵をバタバタ墜として墜としてたった一機で戦争を日本の勝ちに変えたりしてバカらしくて見れないかだ。

『トップガン』も雑な映画で何もかもグルグルしてるだけだけど、『トップガン』はマシな方。他のもんのひどさときたら――おもしろいのは『紅の豚』くらいかな。けれどもあれもキャラクターがいいやつばかりで悪い役がいないから、最後にそれをやっつけるカタルシスが得られない。

おれは別に殺しが見たいわけじゃないのだ。でも戦闘機ものの主人公は、誰か苦しんでいる者や、危機に遭ってる人々がいて、救うために飛んでほしい。そうすることで主人公自身が救われるものであってほしい。そういうものを、おれはちょっと見たことがない。あってもひどくて見られないかだ。

例外と言えばせいぜい、ギャビン・ライアルという作家の『本番台本』て本くらいか。小説で書くにしても戦闘機ものは、あまりリアルにやろうとすると夢やロマンが失われ、専門用語の羅列になって読んでなんだかわからなくなる。と言ってラノベみたいなもんは、とにかく幼稚でどうしようもない。

そのどっちかなんだけど、特にその極端なのが世では人気があるのがイヤだ。リアル派は一体何が書いてあるのかわからないのがいいと言い、ライト派はとにかくバタバタ、一機で千機一万機と撃ち墜とすのがいいと言う。で、ふつうの一般人は、〈ゼロ戦〉の特攻以外見向きもしない。

これじゃあおれが読みたいものが出てくるわけがないんだよな。

戦闘機ものは書きたかったが、やはりいろいろと難しいのだ。だから書けない。そう思っていた。『ヤマト』の話を思いつくまでは――タイタン戦まで書き上げてみて、少しは念願を遂げられたのかな。本当は先の展開もあるわけだけど、誰も読みやしないんじゃね。まあ、わかってはいたことだが。

これを書いてる今日までにおれの『ヤマト』をちょっとでも開けて中を見た者は最大に見積もっても五十人を超えないだろう。でもそのうちの十何人かはフォローしてくれたみたいだね。フォロワーの獲得率が三割か。たぶん、ふつうは有り得ないような数字なんだろうな。

ラノベやケータイ小説や、やおいの二次小説くらいしか読んだことがなく、読む力もないような人々が、おれみたいな得体の知れないもんの書く六百枚に付き合ってくれただけでもすごい気はする。ふつうは読まねえよなあこんなの。

というわけで今までを第一部として投稿は終わり。第二部をやるかどうかはわかりません。



作品名:ヤマト航海日誌 作家名:島田信之