貯蔵庫 《2018.7.27更新》
せんないことじゃ
とあるｻｲﾄの日記作家さんの
ﾌﾟﾛﾌにしたためてある一語一句が
心にｽﾞﾝとのしかかる。
《無断掲載すみません》
………☆
実は、わしの全身には癌が転移して
余命数か月と宣告されておる。
しかし要は、突き詰めるところ
おのれが引き当てた宇宙の一本の
クジのようなものじゃな。
せんないことじゃ。
そして、大切なことがひとつ。
ｷｰﾎﾞｰﾄﾞにしがみついて死にたくないのう。
ただ生きていたい。
でもそれも…
せんないことか。。。
………☆
本来、人間は路傍の花に安らぎをみて
払暁の朝ぼらけ、日没の夕焼け
夜の月の満ち引きに魅了される
それが自然な姿なのだ。
だけどﾈｯﾄﾜｰｸのやり取りに
眼を開かれることもあろうし
魂が洗われることもあるね。
今あたしは純粋に文字を綴る作業に没頭している。
あたしから生まれた言の葉を
ちゃんと綺麗に着飾って遺しておきたいからだ。
あたしたちはこのﾊﾟｿｺﾝで夢を叶えてる部分がある。
文字を綴るということをもっと広げてくれたものだ。
そしてそれを形にしてずっと手元に残る言霊。
本物の物書きにはなれなかったけど
ここでささやかに実現できたことが
とってもしあわせだと思う。
この80代の方の日記には
今もなお伝言板に文字が絶えない。
袖振り合うも多生の縁
綺麗な言葉だなと思う。
それが電波が織りなすものだとしてもﾟ*:..｡★
作品名：貯蔵庫 《2018.7.27更新》 作家名：遊花