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アナザーワールドへようこそっ!  第二章  【025】

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  【025】



 俺たち三人は、三階のAクラスの教室へと向かっていた。


 教室へと向かう間、俺とシーナは、『特別招待生に近い女』ことアイリ様からこの『教育棟』……『通称:本館』の説明を受けていたのだが、そのアイリの話によると、この『本館』…………凄さがハンパない。


 まず、『本館一階』は、『ショッピング&カフェルーム』となっている。

 学校に『ショッピング&カフェルーム』?…………地球の学校の常識では考えられないのだが、この世界(アナザーワールド)の学校(アカデミー)では、それは常識だとのこと。


「だって、あったほうが便利でしょ?」

 アイリ談。


 まあ、そりゃそうなのだが……何と言うか、こういうのを目の当たりにすると、改めて『地球ではない世界』ということを痛感させられる。

 そして、二階は、別の意味で驚きだ…………『本館二階』は、『生徒会ルーム』となっている。


 意味がわかるでしょうか?

 ご理解いただけただろうか?

 これは、『二階に生徒会室がある』…………ではなく、『本館二階、ワンフロア、まるごと生徒会室』という意味である。


 この本館のワンフロアって、そうとうな広さだぞ。それを、学校の『生徒会』が独占しているだなんて…………とてもじゃないが、信じられない話だった。

 だが、アイリは言う。


「学校(アカデミー)は、魔法士を育成する機関…………それはつまり、『国防の要』『軍事力の強化』を意味するの。だから、この学校(アカデミー)の生徒たちは『国の重要人材』として位置づけられている…………そして、特に、その中でも生徒を取り仕切る『生徒会』はかなり優遇されていて、その、わかりやすい例のひとつがこの『本館二階ワンフロアが生徒会ルーム』ってことなの」

 アイリ談。


 ま、要するに、『これだけ本館ワンフロアを独占できるくらい力を持っている組織なのよ、生徒会は!?』と言ったところだろうか。

『生徒会』と関わるのだけは、勘弁願いたいね。


 次に『本館三階』……ここは『一・二年生ルーム』で、俺たち一年生と二年生が利用しているフロアになる。

 各学年とも、AからFクラスまであるのだが、これは『Aクラス』が各学年の中でトップのクラスという意味になる。ちなみに、そのクラス分けは一年生の場合、『入学試験の成績』でクラス分けされているのだが、二年生以降からは『学校の成績』ともう一つ…………これが面白いのだが、『一芸に秀でた能力』によってクラス分けがされるとのこと。

『一芸に秀でた能力』……つまり、成績全体で見たら低い人でも、『何か一つ、偏ってズバ抜けた能力』を持っていれば、『学校の成績』以上のクラスにも入れるということなのだそうだ。

 ちなみにアイリもその『一芸に秀でた能力枠』で二年生以降の『Aクラス』を狙っているとのこと。


「まあ、いずれ見せることがあると思うから、それまでは秘密! 楽しみにしといてねっ!」

 アイリ談。


 それはちょっと見てみたい。

 
 あと、『本館四階』は『三・四年生ルーム』、『本館五階』は『五・六年生ルーム』で、『最上階』の『六階』は『屋上』となっている。つまり、この建物……『本館』は『六階建て』ということになる。


 おそるべし、『王立中央魔法アカデミー(セントラル)』。