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あの日の思い出

少し愛した
少し夢を見た

……そして泣いた


少しだけだから

傷ついたり
あきらめたり
がっかりしたり

そんなことはないのだと
安心していたのに

少しでなく
たくさん泣いた

泣いて泣いて泣いて
涙も枯れてしまうほど泣いて
初めて気がついた

少しではない
うんと愛していたことに
きみとたくさんの夢を見たことに
とても豊かな時を過ごしたことに

泣いても
傷ついても
あきらめなくてはならなくても

きみとの大切な思い出の
あの時はなくならない
今も心の中に

誰も奪えない