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言の寺

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right to left



右から来たモノを
左に受け流す

右から来たモノを
左に受け流す

右から来たモノを
左に受け流す

右から来たモノが
どんなに大事なモノだろうと
僕はきっと
左に受け流すことだろう

そうやって生きてきたんだ今まで

右から左へ
右から左へ

右から何かモノが来るたんび
僕は100%左に受け流してきた

左からモノが来るなんて
考えたこともない

僕はただひたすらに
右から来ることだけを考えて
そうしてきちんと左に受け流してきたんだ

右から来たモノを左へ

右から来たモノを左へ

右から

右から

絶対に右からモノが来るに違いないから
そしたらすかさず僕は
それを左に受け流す

右から来たら左へ
右から来たら左へ

絶対に絶対に
スムーズに僕は
左に受け流す

右からなにがこようとも
右からどんなに大切なモノが来ようとも
僕は左に受け流して見せる

それが僕の生き方なんだ
性分といってもよい

僕は右から来たものを左に受け流す為に生まれてきた男であるといっても決して過言ではない

右から来たモノを
左に受け流す

右から来たモノを
左に受け流す

右から来たモノを
左に受け流す








だけど もし
右から君が来たならば僕は





受け流すことができずに





抱きしめてしまうかもしれない

作品名:言の寺 作家名:或虎