二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

INDEX|6ページ/98ページ|

次のページ前のページ
 

依頼人T.K.




「ご、ごめんくださぁ〜い・・・・・・」
翔太郎たちと亜樹子が終わらないマネー戦争を繰り広げていると、事務所のドアが突然開かれる。
そこには花のように美しい女性の姿があった。
さらさらの髪に実年齢よりも随分若く見えるであろうその童顔は見る者全て(主に男)を魅了する。
白いブラウスにタイトミニのスカートがそのグラマラスなスタイルによくマッチしておりやはり見る者全て(主に男)の目を釘付けにする。
まるでこの世の美を体現したような美しい女性。
「あの、ここって探偵事務所、で合っています、か・・・・・・?」
その美女は控えめな様子で問いかける。
「お客さん!? え、もしかしてお客さん!? やったー! お金をくれるお客さんキター!!」
翔太郎たちとの果てしない戦い(金銭交渉)のせいで目がすっかりドルマークになってしまた亜樹子は突然の来訪者に確保ぉ!とばかりに抱きつく。
「え!? いや、あの、ち、ちょっと・・・・・・!」
「あ、てめ、亜樹子! なんて羨ましい、じゃない失礼なコトを! 離れるんだ!」
「いーやー! まともなお客さん! まともな依頼―!」
いきなり抱き疲れて混乱気味の美女から翔太郎は亜樹子を引っぺがそうとする。
「あ、あの、これって、どういう・・・・・・?」
美女はいきなりの奇抜な対応にただおろおろとするばかりだった。
「失礼しました。ここの事務所は少々賑やかでして。はっはっは。お嬢さんの言うとおりここは鳴海探偵事務所で間違いありません。あ、私は風都署の刑事の刃野という者でして、」
「こら! 何故ここの人間じゃないジンさんが事務所の説明をする!?」
暴れる亜樹子を羽交い絞めにしながら翔太郎がツッコミを入れる。
「あ、自分はこの刃野の部下の真倉です」
「便乗するなマッキー!!」
ドサクサに紛れて美女と握手をしようとする真倉に再びツッコミを飛ばす翔太郎。
「失礼。貴方はどちら様でしょうか?」
収拾の付かなくなっている事務所の面々をスルーし、フィリップはその美女に質問をする。
美女はこの慌ただしい状況についていくことが出来ず、半ば放心状態だったが、フィリップの落ち着いた声ではっとしたように現実に引き戻される。
仕切り直すように、こほん、と可愛らしく小さな咳払いをする。
「す、すみません。申し遅れました、私は柏木多香子というものです」
そして柏木と名乗る女はフィリップの促しに丁寧な一礼で返す。
「実は、・・・・・・数日前に誘拐されてしまった私の友達を探してほしいんですっ!」
さらに、柏木と名乗る女はついさっきどこかで聞いたような誘拐事件の依頼を探偵事務所の面々に投げかけた。