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鉄腕アトムとアマルフィー

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私たちの子供の頃、ヒーローといえば月光仮面に鉄人28号、そして何といっても鉄腕アトムでした。私は高知の小さな百貨店で買ってもらった鉄腕アトムのハンカチがお気に入りでしたが、父親の退職で香川へ引越しの際になくしてしまったのか以来見ることはなくなりました。
 お母さんあのハンカチどこへ行ったのでしょう、そう、高知で買ってもらったアトムのハンカチですよ。僕はあれがお気に入りでした。と詩が出来そうです。
 そんな幼少を過ごす頃、少年漫画や新聞社主催の絵画コンクールというのがありました。それは今でもありますが、このコンクールの題で印象的だったのは21世紀の街というものです。1960年代21世紀の未来を想像して絵にしましょうと開催されるコンクールでした。それは学校でも取り上げられ友人らとそろって未来の都市をイメージして描いたわけですがその絵は今考えるとみんなSFに出てくる空中を飛ぶ自動車風飛行機であったり、円形をした宇宙ステーションであったり、高く伸びたビルであったりしたわけで入選作品は当然そのような絵ばかりです。その頃は何も疑念もいだかずそんな便利で快適な未来都市がそこここに出来、誰彼なくみんな不自由なく生活でき、あたかもそれが幸せを呼ぶかのように想像していました。先日その話を知人に話ししました。
「俺たち誰でもそんな未来と思っていただろう、当然みんな鉄腕アトムなどにも感化された。けどそれって今思えばおかしくないか?原発を推進したのは中曽根をはじめ読売新聞社のプロパガンダだったろ??アトムも利用されたたんだと思わないか??」
知人も少し考えて「そういわれるとそうだな、誰もみんなそんな未来が来ると思った」と答えます。
「そうだろ、何も疑問も抱かずそんな未来を想像してしまう訳だ、ところがだ。映画に出たアマルフィー知っているか?」と聞きなおしました。