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映画のクイズなんですねェ☆全79問

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第30問 1950年代問題 一室


  JJJJ                しししし
  JJJJ                しししし
  JJJJ     陪審員たち      しししし
  JJJJ                しししし
  JJJJ                しししし
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 
  /                       \

 陪審員『今日の検事 颯爽としてたと思わなかったか

 陪審員『え? なんですか

 陪審員『今日の検事のことさ
     ポイントをピシッと抑えて論理も明解だしぜんぜんスキがない
     切れ者っていうんだろうな

 陪審員『ええ完全に弁護側を圧倒していましたね

 陪審員『ああ まさに鬼検事って感じだ 迫力満点だった

 陪審員『すいません ちょっと静かにしてください
     では皆さん そろそろ始めたいと思います

 陪審員『それにしても自分の父親を刺し殺すとは恐ろしい世の中になったもんだ

 陪審員『今はあんなのはゴロゴロしているよ

 陪審員『しかし自分の親を殺すなど 昔は考えられんかった
     あんな小僧はみんな死刑になって当然だよ

 陪審員『では始めてよろしいですね
     えー それでは皆さん ちょっと聞いて下さい
     評決を出す方法はみなさんのご希望に添いたいと思います
     べつに規則はありませんので まず最初に話し合って
     それから投票に移るというのも一つの方法ですし
     また 皆さんさえ宜しければ 即投票に入っても構いません

 陪審員『まず 決をとるのが常識だと思いますね

 陪審員『賛成だ

 陪審員『投票でもなんでもやって 早いとこ切り上げようぜ

 陪審員『分かりました それではと
     あらためて言うまでもなく 皆さんご存じと思いますが
     被告の容疑は 第一級殺人でした
     もし我々が有罪と認めれば 彼は電気椅子に送られます
     どうか それをお忘れなく

 陪審員『よく分っている

 陪審員『勿論だ

 陪審員『今さらなにを言っている

 陪審員『しつこいな、、、

 陪審員『それでは あと一つだけ
     評決は全員一致が必要です それが決まりですから
     では決をとります

     被告が有罪と思う方 手を上げて下さい

      1、2、3、4、5、6、、
         7、、8、9、、10、、、11

              はい有罪が11人

     無罪と思う方?
             1人、、どうも

     有罪11に無罪が1、、、さて どうしますかね?

 陪審員『まったく へそ曲がりってのはどこにでもいるもんだな フッフッフッ

 陪審員『それで? どうすんだよ?

 陪審員『話し合いましょう

 陪審員『本気で無罪と思ってんのか?

 陪審員『分かりません

 陪審員『あの小僧が何をやったか 法廷でちゃんと聞いてたのか?
     奴は自分のオヤジを殺したんだ

 陪審員『彼はまだ18ですよ

 陪審員『もう立派な大人だ
     父親の胸を12センチもナイフで刺した野郎だ
     いくら否定しても 動かない証拠が五万とあるんだ
     ここでもう一度 聞きたいか?

 陪審員『いいえ

 陪審員『じぁ どうしようってんだ?

 陪審員『話し合いたいんです

 陪審員『何を話そうってんだ
     おたく以外はみんな奴を有罪だと信じているんだ 無駄ってもんだ

 陪審員『では聞くがね あんた 奴の話を信じるのか?

 陪審員『これは私自身 まだ決めかねてます

 陪審員『じぁ なんで無罪に手を上げたんだ

 陪審員『確信があって上げたんじゃないんです
     ただ 一人の少年の生死を
     話し合いもせず簡単に決めていいものかと思って

 陪審員『俺が間違ってると?

 陪審員『いえ そんな

 陪審員『俺は真っ先に手を上げたよ 奴が有罪だと信じているからだ
     たとえ百年話し合っても俺の気は変わらないぜ

 陪審員『あなたの気を変えようというんじゃないんです
     これは人間の命の問題です
     簡単に決めて もし間違っていたらどうします?

 陪審員『そんな事 俺は知らねえよ そこまで責任を持てねえよ
     俺は好きで来たんじねぇんだよ

 陪審員『でしょうね

 陪審員『時間をかけたからってどうなんだよ!
      人殺しは人殺しだ 変りはねぇだろ!

 陪審員『話し合いましょうよ ナイターまで まだ時間があります



  _/_/_/_/ 作品より抜粋、多少手を加えています _/_/_/_/

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