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映画のクイズなんですねェ☆全79問

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第18問 1990年代問題 法廷


  JJJJ                しししし
  JJJJ                しししし
  JJJJ      中年の男      しししし
  JJJJ                しししし
  JJJJ                しししし
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 
  /                       \

 議長 『前に出なさい


  ____男は法廷に進み出た


 議長 『ミスター・マーティン君
     あなたは新しい法案によって あなたを人間と認めて欲しいのですね

  男 『そうです 特に人間と結婚する資格を認めて頂きたい

 議長 『なるほど、、、しかし外見がいかに人間に似ていようと
     否定の出来ない現前たる事実が一つある…
      あなたは人間の遺伝子を持ってはいない
      したがって人間とは全く異なる存在です
      人工的に作られたものだ

  男 『しかし人間の遺伝子を持つ人たちの多くは
     私の発明した人工ボディや人工臓器を埋め込まれています
     あなたの腎臓だってそうでしょう

     あたなの体も一部は人工的に作られたものでは?

 議長 『一部はそうです

  男 『では 私の一部は人間です

 議長 『どの部分ですか?


  男 『この部分です


  ____男は自分の胸に手をあてた


 議長 『なるほど、、  ではここは?


  ____議長は頭を指差して示した


  男 『確かに私の頭脳は陽電子回路です

 議長 『その陽電子の頭脳がある限り あなたは事実上 不死身だ

  男 『、、、、そうです

 議長 『ミスターマーティン
     社会は不死身のロボットならば容認できるが
        不死身の人間は受け入れられない
     その存在は羨望の的となり 紛争の種となる

     残念だが 当法廷はあなたを人間と認めることは出来ない
     これにて審議を終了とし 当法廷の決定を述べる
     ミスター・マーティンは今日以降も引き続きロボットとして分類する

     人工のマシンであり それ以上ではない

  男 『お役に立てれば幸いです




  ____そして長い年月が流れる
  ____長い月日の中 男は自らの体に改良を施し 命の終わりを持たせた
  ____そして再び法廷に立つ


 議長 『ミスター マーティン

  男 『私は常に考え続けてきました
     私の存在には何らかの意味がある筈だと
     御覧の通り 今の私はもう不死の体ではありません

 議長 『死ぬように仕向けたのですか?

  男 『ある意味では そうです
     私は年老いて この体も古びていきます
     みなさんと同じように いずれ機能停止するでしょう
     ロボットとしてなら永遠に生きられました
     でも私はマシンとして永遠に生き続けるより
     人間として死を迎えたいのです

 議長 『あなたの望みはなんですか?

  男 『認めていただきたい、、
     ありのままの私の存在を それ以上でも 以下でもない
     称賛の声が欲しいのではありません
     ただ存在を認めてもらいたい
     そう願う気持ちが わたしの支えでした
     生きるにしても死ぬにしても 人間として尊厳を持ちたいのです

 議長 『ミスター・マーティン
     あなたの提示された要求は非常に複雑な問題をはらんでいます
     簡単に決められることではありません
     結論を待って下さい 極めてデリケートな問題なので
     十分時間をかけて慎重に討議する必要があります

  男 『結果が出るのをお待ちしています 議長
     聞いて下さってありがとう


        やるだけはやった…


  ____男は傍聴席にいる老女に囁いた



  _/_/_/_/ 作品より抜粋、多少手を加えています _/_/_/_/

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