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四神倶楽部物語

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 縁あって私たちが結成させた四神倶楽部、特に社会的な目的は何もありませんでした。
 しかし、昨日、このグリーンスターの四神倶楽部のメンバーに会った時、ミッションを持って走らせてはどうかと提案がありました。さらに、この慰安旅行の最後に、私たちは今後どうして行くか、その思いを聞かせて欲しいと魔鈴から要望がありました。

 それで私たちは少し気が重くなってしまったのですが、悠太は秘密基地のシステムを見せ付けられて感動してしまってますし、また佳那瑠とミッキッコは宇宙検索エンジン・四神王のアプリケーション・ソフトをもらって舞い上がってます。
 私はこんな様子を見ていて、まあ結論までにはまだ時間があるし、もっといろいろと見物して、とにかく楽しもう、と気持ちを切り替えました。

 本日の予定はまだ聞かされておらず、とにかく魔鈴に任せてあります。そして約束の時間となり、昨日と同じように自家用小型天車で飛んできて、私たちをピックアップしてくれました。
「魔鈴、今日はどこへ連れてってくれるの?」
 私は妹に尋ねました。そうなのです、昨日、魔神村を訪問して幼い頃を思い出したのです。魔鈴は確かにおしゃまな妹だったと。

 それと同じように、ミッキッコの兄は貴虎、佳那瑠の弟が鳳飛、そして悠太の姉が華武だと判明しました。その上にですよ、魔鈴は貴虎と、また鳳飛と華武はカップルで、近々結婚すると言います。まことに目出度い話しです。私は「それはよかった。末長く仲良くしてね」と祝いました。
 これに魔鈴は「お兄さんたちも、考えてね」と囁いてきたのです。

 私はこれがどういう意味なのかわからず、「何を?」と聞き返しました。すると魔鈴は、「四神カップルよ」と実に軽く言い放ちました。これで私はやっと魔鈴が何を言おうとしているのかを察しました。
 そして、ぶつぶつと、「ということは、もし、グリーンスターの四神倶楽部の組み合わせで考えれば、俺はミッキッコと、それと悠太は佳那瑠とカップルになるのかな?」と、正直嬉しくなってきました。

 しかし、そんなほんわか気分に浸ってる時に、私の心の奥底を読み切ったのでしょうね、ミッキッコと佳那瑠が口を揃えて言い切りました。
「あり得な〜い!」と。


作品名:四神倶楽部物語 作家名:鮎風 遊