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四神倶楽部物語

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「さっ、みなさん、ここからホテルに向かいます。もうしばらくですから、辛抱して下さいね」
 魔鈴から促(うなが)されて、私たちは車から下りました。だけど訳がわかりません。どこにもホテルらしきものはありませんよね。
 とにかく私たちは魔鈴の後を付いて行くしかありませんでした。私たちは四人は魔鈴に誘導されるままタワーへと入って行きますと、そこには階下へと下りて行くエスカレーターがありました。とにかく私たちは先導されるままにそれに乗りました。

 それからです、いくつもの階を下り、言い換えれば、どんどんと潜り込んで行ったということでしょうか。そして地下10階辺りでしょうか、そこで乗り換えたエスカレーターはガラス張りのトンネルを長々と下りて行くものでした。
 そしてガラスのパーティションを通して、私たちが目にした風景、それは果たしてこの世のものなのだろうかと目を疑い、驚嘆したのです。

 それは先が霞むほどの巨大な地下空間がそこに広がっていました。そして何本もの高層ビルが建ち並び……、つまるところ、ここの地底に未来都市が存在していたのです。

 林立するビルの隙間を縫って、小型の飛行物体がまるで鳥のようにヒューヒューと飛翔しています。
「えええっ、これって、スッゲーなあ。地球の1,000年先を行ってるよ。で、ここは何という都市なの?」
 悠太が感嘆の声を上げると同時に、「さっき入口の鳥居に書いてあったでしょ、ここがグリーンタウンなのよ」と魔鈴がさらりと答えてくれました。

「ふうん、ここが地底都市のグリーンタウンか。それにしても割に明るいね、どうして?」
 悠太は好奇心一杯です。これに現状解析の早い佳那瑠が魔鈴の代わりに答えます。
「悠太さん、見てごらんなさいよ、天井にいくつもの小さな太陽が輝いてるわ。きっと地上から光ファイバーで光を引っ張ってきてるのよ」

 魔鈴はこの佳那瑠の解説に、「さすが佳那瑠さんだわ、理解がやっぱり素早くって、聡明ね」と感心し、顔が思わずほころびました。
 一方悠太は「その通りだよなあ」とだけのリアクション。しかし、これって、光ファイバーの話しがその通りなのか、佳那瑠が聡明だということなのか、どちらの話題を肯定したのかわかりませんが、とにかくいつもより悠太は素直でした。

 こんな会話を交わしながらも、私たちは超未来的なホテルにやっと着きました。そしてチェックインを終えました。

 その後、その日は魔鈴の案内で、私たち四人は地底空間内の散策をさせてもらいました。すべて驚きの中で、旅だってからの、第二日目を過ごしたのであります。




作品名:四神倶楽部物語 作家名:鮎風 遊