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サイコ・PASS 火星開拓

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原子力発電所1基分の電力を使うドミネーター・メーサー銃




 公安が使うドミネーターは、犯罪係数が高い人に対してのみパラライザーが発砲できる。場合によってはメーサー銃が放射される。超強烈なマイクロ波が瞬間的に直線上に放射される。とても高い周波数を発信する。高い周波数ほど指向性が高い。拡散しない。

 メーサー銃は必殺兵器であり、21世紀中期に実用化したが、拳銃サイズの大きさになったのは21世紀末である。ピストルと違って弾丸を使わない。弾丸が身体に当たっても、急所が外れれば、死ぬことはないが、メーサー銃に狙われたら最後である。

 身体の内部が急激に熱しられ沸騰し爆発する。

 ドミネーター内部には、超伝導電線と核分裂を使った発電装置がある。燃料電池では、あれだけのエネルギーは得られない。電気抵抗が、ほぼ0に近い。強烈な電流からマイクロ波が放射される。


 ドミネーターとは、使用する人の指紋や手のシワ、そして皮膚のDNAなどの複雑なデーターと、執行官または監視官のIDタグが一致しないと使えない。

 なお、21世紀中期にはレールガンを使った大砲も実用化した。超伝導電線が実用化し、ジュール熱が放出しない。1.5メートルの長さの砲弾があれば、人間の身体を貫通できるほどの威力である。だから、今までの大砲や拳銃のように火薬を使う必要がないし、爆発的な威力がある。飛距離が、かなり遠くまで届く。


 22世紀、リアルなフォログラム装置により、実物とフォログラムの区別がつかない。当然、立体映像の技術が確立しているので、眼鏡をかける3D映像は過去のモノとなる。

 米粒よりも小さい量子コンピューターが主流になり、21世紀に使われたノイマン式(デジタル)コンピューターは過去のものとなる。ひじょうに複雑な暗号を生成しないと、犯罪に使われる。そうなると、もう人間には理解できない複雑な計算式が暗号になる。

 簡単に言えば、米粒くらいの小さいコンピューターが、スーパーコンピューター「京」をはるかに上回る性能を持っている。だから、目に見えないほど小さいコンピューターと人間の脳が結合するのは、何も難しいことではない。

 注射器で腕から挿入できる。もう、だれもコンピューターを意識しないで過ごす事になる。IPv6のIPアドレスもいずれは枯渇するだろう。一つ一つの部品にIPアドレスがつけられる。コンピューターが繋がっている。直接、遠隔操作をすることによって機械を上手く調節できる。無人惑星探査機には有望な技術である。

 メーサー銃が片手で持てるようにするには、手のひらサイズの、極超小型原子力発電システムが必要である。そうすれば、瞬時に強烈なマイクロ波が放射できる。または、まだ発見されない未知の発電方法しかないと考えられる。後者のほうが安心できる。