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超短編小説  108物語集(継続中)

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 圭吾は感激した。これで圭吾は佳奈瑠を娶(めと)ることができた。そしてその後、二人の子供を授かった。こうしてここに一つの家族が……、いや、群馬が構成されて行ったのだ。

 そしてこの二十五年間、いろんなことがあった。仕事がうまく行かないこともあり、家族に随分と心配を掛けた。また子供たちの反抗期に手を焼いたこともあった。離婚の危機に陥った時期もあった。

 しかし毎年結婚記念日に、圭吾はパソコンの航空写真から群馬の地上絵の位置を割り出し、「俺たちは、現在ここにいるよ」と佳奈瑠に伝えてきた。
 それに対し、いつも佳奈瑠からの返事は決まっていた。

「圭吾、ありがとう。私たちはバラバラにならず、寄り添い合って、一所懸命山野を駆け巡ってるのね」

 今年も――跳ねて勢いが良い『群馬の地上絵』、それが確認できた。
 圭吾には、今ほっとした安堵感が湧いてくる。

 しかし、それにも増して、一つとなって群れる家族、これからもしっかり守って行かなければ、と新たな決意をするのだった。