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CROSS 第5話 『忘れてはならぬ戦い』

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第2章 リスキル



   ブシュ−!!!

 風船の空気が勢いよく抜けるような音がし、小さな振動がする。少ししてから、音と振動は止んだ。どうやらポッドは、無事着陸できたようだった。
『地表に着陸しました。1分後に作戦開始です』
いよいよ作戦開始というわけだ。

 窓の外には荒涼たる風景が広がっていた。高射砲による攻撃はまだ続いており、上空には激しい砲火の中を降下しているポッドやモビルスーツが見える。
 それに対して、山口たちがいるポッドの周囲は、不自然に静かで、人の姿は無かった。ただ、人の気配自体は嫌でも感じられた……。
「……間違いなく敵に囲まれている!!! このポッドを出たら、すぐに近くの岩影にでも隠れろ!!! あと、足場には注意!!!」
「了解です!!!」
すっかり実戦モードの兵士たちは、山口の言葉に威勢良く返事した。
 兵士たちは、武器を構え直したり、家族や恋人の写真を見ていた。
「恋人とかの写真を見ていると、死亡フラグが立つよ!!」
佐世保准尉が大声で言うが、笑っていたのは数人だけだった……。

『それでは、作戦開始です』
感情がこもっていないコンピューター音声のあと、2ヶ所あるポッドの門が静かに開いた。その門は外側へ倒れるように開き、そのままポッドから地面へと降りられるスロープとなった。
 先頭にいた数人の兵士が、素早くそのスロープから地表へと降り立つ。
 しかし、地表には殺気がムンムンと漂っており、それに怯えてしまったのか、その兵士たちはビクビクしながら、その場に立ち止まってしまった……。
「行け−−−!!! 立ち止まるな!!!」
山口が、突っ立っている兵士たちに向かって怒鳴りながら、ポッドから駆け下りる。そのあとを、佐世保とまだポッド内にいる兵士たちが、武器を構えながらポッドから出てくる。

   パシッ!!!

 乾いた音のあと、突っ立っていた兵士たちのうちの1人が、頭から血を吹き出しながらゆっくりと倒れた……。
「え?」
倒れた兵士のすぐ横にいた兵士は、何が起きたのか理解できていないようだったが、他の3人の兵士は悲鳴のような大声を出しながら、前方へただ走っていく。

   ドドドドドドドドドド!!!

 しかし、敵の重機関銃と思われる銃声とともにその3人の兵士は、銃弾に変なダンスを踊らされてから、次々に倒れていく……。先頭の兵士たちが、あっという間に戦死してしまったというわけだ……。