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漢字一文字の旅  二巻  第一章より

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十六の一  【漠】



【漠】、右部の「莫」は「暮」の元の字で、草と草との間に太陽が落ちていく形だとか。
この「莫」は音読みで(ボ、バク)、そして訓読みで(な)いと読み、否定を表す。

【漠】の代表的な熟語、「砂漠」がある。
なぜ水を意味する「さんずい」が付いて、「砂漠」なのだろうか?
それは水が「莫」(な)い所という意味、だから「砂漠」だとか。
なるほど、たったそれだけのことだったのかと納得する。

そして【漠】は、もともとはゴビ砂漠のこと。
このゴビ、これは砂漠そのもののことで、ゴビ砂漠は「砂漠砂漠」と言ってるようなもの。
こういう形態を畳語(じょうご)というらしい。
幼子に「おめめ、いたいいたい」、「おめめ」も「いたいいたい」も畳語。

こんな畳語のゴビ砂漠、中国のモンゴル地区にある。1600kmx970kmの世界四番目に大きい砂漠だ。

夏は45度、冬は−45度まで下がる、まさに荒漠の地。
そんなゴビ砂漠で、世界で最も過酷なマラソンが開催される。
それは7日間で約250キロをラリー形式で走破するというもの。
過酷そのものだ。

そして参加料は3,300U$、約33万円。
これも大変チャレンジャブルで厳しい。

【漠】、水がないということで、それに纏わるものはすべて過酷なようだ。